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生産者のお便りとお知らせ

甘柿より甘い渋柿

2025/11/14

柿の出荷真っ只中

今年は柿の豊作の年で、ヒャクマスでは、甘柿の他にも渋柿も管理しています。

渋柿も大豊作でしたが、柿を食べた時に、渋いと感じるのは「タンニン」という成分が含まれているからだそうで、実は、甘柿にもタンニンは含まれています。

甘柿に含まれているタンニンは不溶性で、口に入れて噛んでもタンニンが溶け出すことがなく渋みを感じない為だそうです。 一方、渋柿のタンニンは水溶性なので、口に入れた瞬間に溶け出して、強烈な渋みを感じます。

渋柿も甘みを持っていますが、強烈な渋みに邪魔をされて、甘さを感じないというわけです。つまり、何らかの方法で、水溶性タンニンを不溶性タンニンにすることで、渋みを感じることなくすれば、渋柿も美味しく食べることができるのです。

その方法として、一般的なのは干し柿にするとことで、ヒャクマスでも毎年干し柿づくりをしています。

他にも電子レンジを使う方法もあるそうですが、今回、渋柿のヘタを焼酎にさっとつけ、ビニール袋に入れて常温で数日から1週間〜2週間置く方法で渋抜きをしてみました。

何度か袋を開けてチェックしながら、何とか渋が抜けました。追熟も進んだので、甘い柿ができました。皆様もよろしければお試しください。 残りわずかですが、販売もしております。

ヒャクマス大分県(農業・果樹)

海と山を有する大分県臼杵市の、山の方に位置する野津町で、果樹栽培を中心とした循環する百姓暮らしをしています。

そもそもとして、農薬や化学肥料などの薬品を使用して食べものを作る、という感覚がなく、利用しようと考えたこともありません。

実のところスーパーなどで売られている、ピカピカの農作物が一種の工業製品に見えて仕方ありません。逆に、今はまだ主流ではない直売所やマルシェなどで目にする不揃いでも美しく力のあるものに心底、安心をおぼえます。

願うならば、子供たちの家庭科の授業にも農が入り、自然に学べると良いなぁと思っています。

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