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生産者のお便りとお知らせ

ぶどう栽培について

2025/08/08

ぶどうの雑学

本日は、ぶどうの雑学を。

ぶどうの歴史は、とても古く、紀元前3000年頃から栽培されていたそうで、古代エジプトの壁画にもその様子が描かれているそうです。 日本へは、シルクロードを経て中国から伝わり、鎌倉時代(12世紀末〜)には山梨県で栽培が始められていたということです。

ぶどうの原産地は、カスピ海南部沿岸、黒海沿岸、地中海沿岸などの雨の少ない乾燥した地帯ですので、多雨多湿な日本の気候は、ぶどう栽培に適しているとは言えません。 しかし、日本の気候風土に合わせた品種改良と栽培技術の進化によって発展してきました。

ヒャクマスでは、なるべく自然栽培でも育て易い品種(といっても、引き継いだ時から植っている品種はそのまま大事に育てています)と、雨除け栽培(ビニールハウス)をしています。雨が多い日本の更に九州での農薬を使用しないぶどう栽培は、雨除けをしないとほぼ無理です。

世界のぶどう

世界的には、ぶどうの生産量は、果物の中では1位(ちなみに2位はバナナだそうです)で、7割がワイン生産用で、生食用は2,3割です。 日本でのぶどうの生産量は果物の中では、5位で、ほとんどが生食用(なんと9割!)として生産されています。 近年は日本でもワイン用ぶどうの栽培も増えてきました。当園でも機会があれば植えてみたいなぁと思っています。

ちなみに日本の果物生産量ランキングは、1位ミカン、2位りんご、3位梨、4位柿だそうです。

ヒャクマス大分県(農業・果樹)

海と山を有する大分県臼杵市の、山の方に位置する野津町で、果樹栽培を中心とした循環する百姓暮らしをしています。

そもそもとして、農薬や化学肥料などの薬品を使用して食べものを作る、という感覚がなく、利用しようと考えたこともありません。

実のところスーパーなどで売られている、ピカピカの農作物が一種の工業製品に見えて仕方ありません。逆に、今はまだ主流ではない直売所やマルシェなどで目にする不揃いでも美しく力のあるものに心底、安心をおぼえます。

願うならば、子供たちの家庭科の授業にも農が入り、自然に学べると良いなぁと思っています。

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