きらいじゃないかも
市内で暮らす甥っ子が、野菜があまり好きではないと言いました。 数年前の夏、兄弟で我が家に1週間近く滞在しにやって来ました。目的はいとこたちと自然の中で遊ぶことです。 街では見られないトカゲやカブトムシやクワガタや魚など、生き物を見つけたり捕まえたりするのが楽しかったらしく、毎日早朝から忙しそうにしていました。
しかし、気になったのは、我が家は農家なので滞在中の食事は当然野菜が多くなるということです。 それでもこちらは気にせず野菜盛りだくさんのおかずを出しました。 そうすると、丸焼きのピーマンも、真っ赤なトマトも、まるごとキュウリも、甘唐辛子も、「おいしい!」と言って食べてくれました。 トウモロコシの収穫なども楽しんでいました。
「おいしい!」と言った言葉には子どもなりの気づかいもあったでしょうが、それから毎年、夏休みになると我が家に滞在することが習慣となりました。
冬になると大根や白菜の収穫も楽しみにしていて、ブロッコリーや金時にんじんを届けるととても喜んでくれます。
今でも野菜は苦手と甥っ子は言いますが、にんじんは西洋にんじんより金時にんじん、ブロッコリーはあまり火を通しすぎない方が好みという彼を、本当は野菜嫌いじゃないんだな。と周りの大人はみんな思っています。 私は料理が得意ではありませんので、味付けや調理法はとてもシンプルにしかできません。
美味しい野菜は、美味しいのです。