


虫たちが大いに畑を賑わすこの季節。
草刈りをする夫は、謎の痒みに襲われています。
流行りの素材のTシャツは速乾で涼しいですが、虫に刺されるのです。
この点、父は頑なに仕事着はコットンのYシャツです。
こちらは、虫に悪さはされません。
しかも、長年虫に刺されているので刺されても何にも痒くならない。
もはや無敵。
私は「か」「ぶよ」「アブ」で
「いーーーーーーやーーーーーーっ!!!!!!」
もう、痒いはまとわりつくわでイライラし過ぎて
顔面に虫除けスプレーします。
絶対顔にも体自体にもあまり良くないだろうけど、痒さと鬱陶しさにはこれしかありません。
むせるし、苦いし、目がしょぼしょぼするし、
私が虫の気分・・・。
収穫していると、実を夢中で見ているので
指先のギリギリにじっとしている毛虫に気がついて
「ヒィ」

この害虫は白いワタのような形状をしていて新芽や葉の裏に付着し植物の養分を吸い取り、
落葉させたり成長をとめてしまいます。
繁殖力はすごく次々と広がっていきます。 早い段階で見つけられれば駆除は可能ですがとても厄介な虫です。
それがこの綿虫です。

育ち盛りというのはよく言ったもので
毎日見ていても気がつくほど、果樹も枝葉を伸ばしていきます。
草たちも然り。
この時期の仕事といえば、とにかく山ほどあるのに草刈りも時々していかないと
流石に大変なことになります。
こちらも、毎日やりたいことに追われます。
そんな最中に、ふと気がつく。
元気のない木。
まずいです。
育ち盛りに、この弱り様。
今やっている仕事をほっぽり出して
すぐにこの木の観察です。
病気なのか虫なのか?
360度目を皿の様にして木の様子を観察します。
「!」
もしやと、少し土を掘って見ます。
予想では、このあたりが空洞に・・・。
「!」(やっぱりか!)

おおお!
小山が突如出現!

鳥もさくらんぼをすごい勢いで食べています。
そんなわけで恒例のネット張りです。
この作業は毎年かなりの大仕事。
四角い畑なら作業もしやすいですが、もともと棚田だった。
傾斜はあるし、形で言えばPのような格好。
長方形のネットを感覚で引っ張りながら毎年なんとか張れています。
いよいよその季節が今年も来ました。
縦横に行ったり来たりしながら上を向いての作業は
年に一度しか使わない筋肉総動員です((^_^;))
(あぁ・・・明日どうなってんだろ私の体・・・)
そんなことを思います。
ハシゴに登ってワイヤーを通したり穴を塞いだりも並行してやっていきます。
ハシゴの上で、上を向くと不思議なのですが平衡感覚が
地面の時と全然違います。
神経を研ぎ澄ましながら足元と手元に集中しなければフラフラとしてしまうのです。
もともと高所が苦手なので、わずかな高さでも嫌いな私ですが
この時だけは乗り越えて頑張ります。
(下は見ない!)
そう心の中で言いながら。
終盤に差し掛かり、畑を見渡しました。


もう何年の付き合いになるのかな。
この蛇。シマヘビ。
畑を手伝い始めた頃はこの蛇に出会うとびっくりしたものです。
まぁまぁ長いし。
蛇だし。

4月の服装・・・。
寒いの暑いの暑いの寒いの?
起きてすぐ、着てるパジャマの種類によって
暑い!
やっぱり寒い・・・。
脱いだり、着たり、履いたり、脱いだりと家事に取りかかるまでに一旦体温調整に手間取ります。
この時期は1日の温度の上がり下がりにブンブン振り回されます。
お天気予報も、陽気なだの7月上旬の暑さだの急に3月上旬の寒さだの、言葉を巧みに組み合わせて
かわいいお嬢さんがお伝えしているのを聞くたびに
「これぞ4月の日和りです。今日も皆様いってらっしゃ〜い」
と、言い切っちゃえば良いのに。とおばさまは思ったりもします。
畑の仕事をしていると、お日様に通りすがる雲が辺りを暗黒の昼下がりへと
あっという間に変えてしまう瞬間があります。
ご機嫌にお弁当を開けて、背中にお日様をホカホカと受けながら
「ちょ〜ど良い気候❤️最高の季節」もう、仕事なんだかピクニックなんだか。
ひとときの至福のときを過ごしていると
例のパターンです。
一瞬で冷やっとした空気に包まれます。
どーーーーーんより。
切なさまで襲ってくる始末。
まったくもーーーー!、、、、
待った雲ーーーーー!!!
凄いダジャレを心で呟いてしまっていたことに気づき
ちょっと笑ったランチタイムの私です。
4月はこの一日の激しい気温変化が眠っていた生命に合図を送っているのだろう。
畑で真面目に仕事をする様になってつくづく思う様になりました。
体調を崩す。という言い方もしますが、大きな捉え方をすれば
冬の時期に静まりかけていた細胞にこの刺激が振動を起こしているだけなのかもしれません。
だから、体調を崩した後、前より元気になっている。
そして私は今年も体調を崩しもせず
お腹もいっぱいになったので、仕事に戻ることにします。ありがとう丈夫な体。

うちの犬には「お気に入り」のおもちゃが何個かあります。
初代のお猿のぬいぐるみはブンブンしすぎて棉は出るわ、破けるわ、ほどけるわ、千切れるわ。
なんども私が手術をして、もう今では原形をとどめていません。
それでも、捨ててしまうには思い出がありすぎるのでおいています。
そのお猿は、相変わらずのベストフレンドで事あるたびにブンブンされています。
出かけた先で、ついつい可愛いと思ったらおもちゃを買って帰るのですが
「ほら❤️新しいおもちゃだ」と喜ぶ前提で渡すのですが、
まさかの無反応や、怖がったりの予想外の反応になることも。
「何基準?!」それは今だにわからず、相変わらず買って帰っては
気に入るかドキドキして渡します。
息子に買って来てもらったクマは気に入ったらしく最近の久々ヒットです。

家に帰ると、父が竹の杭を作っておいてあるのを目にしました。
