我が家の犬、こめちゃんは、家族のことが大好きだ。 とくに、みんなで出かける時間が好きでたまらない。
畑に行く日も、それは同じ。 「今日は一緒に行くの?」とでも言いたげに、そわそわと足元をついてくる。
軽トラックの助手席が、こめちゃんの特等席だ。 窓を少し開けてもらって、外の空気を感じながら乗っている。
畑に着くと、自由時間のはじまり。
といっても、どこかへ走り回るわけではない。 好きな場所でくつろいで、気が向けばこちらをちらりと見る。
そして、またうとうとと眠る。
作業をしている私たちのことを、 「ちゃんとやってるかな」と見守っているようでもあり、 ただ安心しているだけのようでもある。
見て、眠って、また見て、眠る。
その繰り返しの中に、 こめちゃんなりの畑の楽しみ方があるのだと思う。
特別なことは何もしていないのに、 一緒にいるだけで、どこか満たされる時間。
畑には作物だけじゃなく、 こんな静かでやさしい時間も育っている。


