畑に向かう道中
いつも通り、杉木立の間の、畑へ向かう道を車で走っていました。 「あー、草も伸びてきたし、草刈りもしないとな、あー、花が満開になるまでには、鳥よけのネットを張らないとな、、、あれもせねば、これもせねば、、、、モニョモニョ、、、」と、いつも通り、まぁ、何かをずぅっと考えながら走っていました。
慣れた道、考え事をしながら、いっつもぼんやり、道を見てるようで見ずに走っていたのですが。 ふと、何か、いつもより道がほんわりと明るいような気がして、視線を落としてみたら、 苔むした山道に、薄桃色のかわいいかわいい桜の花びらが、一面に散り敷かれていたのです。 「え?桜の花びら?なんで?」

杉ばかりの山道、桜の木なんて見たことない。 でも、道の花びらが可愛くって、思わず車を止めて降りてみました。 苔の緑と、桜のピンク。自然の色彩ってなんでこんなに間違いなく美しいんですかね! とか思いながら。 花があるってことは、、、と上を見たら。 大きな一本の桜の木が!

今まで、何年も何回も春にこの道を通っているのに、 一度も気がつくことがなかった、山桜の木があったのです。 花も終わりに近づき、透き通るような緑の葉が茂り始めていました。
知らないうちに、でも、毎年、綺麗に花を咲かせてたんだなー!と。 まだまだ知らないことばっかり!でも、今日はこの花に気がつけて、なんだか 幸せ!な気分で畑に行けました。 そんな日でした。毎日が、面白い。