畑の帰り。
妹がいつも運転してくれます。
私は、シシよけのゲートを閉めて車に向かいます。
視線!
「え!」
「・・・(熊)💦』
近所の山で熊が出たと回覧板が回るようになった昨今。
鈴を持たずに、ぼんやりと山に入っている自分を恨みます。
この瞬間に
頭の中は、高速で様々な思いを巡らせました。
ニュースになるのかな。
逃げきれるかな。
武器あったっけな?
え?闘う気私・・・。
あぁ、やっぱり人なんぞ自然には勝てへん・・・。
生きる!
「バタン!」
車にダッシュで乗り込んで
もう一度視線の先を確認。
・・・・。
「どうしたん?」
挙動不審極まる姉に妹も不思議そうに声をかけます。
「熊」
「え!!!!」
「かと思ったら、木やった。」
「え〜!も〜!なにぃーーーーっ!」
そりゃ妹怒るわよね。
でも、お姉ちゃんはこの数秒で物凄くいろんなことを考えたんだよ。
妹を巻き添えにしないようにとも考えを巡らせたんだよ。
ま、いい案は見つけられんかったがね・・・。
急にびっくりさせられた妹に、私がクマと見間違えた木をしっかりと
実況見分してみました。
「あ〜。確かに」
それ以来、時々「!」となりながら
大きな木に見守られている私です。
山へ行くときはお互いのためにしっかりと「鈴」と「歌声」を響かせようと思う私でした。