大学生になった息子は、時々我が家に帰ってくる。
一人暮らしを始めた頃は、寂しかろうとよく電話をしていた。
大学で友達ができ始めて、沢山の話を聞かせてくれるようになると自然と安心できるようになっていった。
「どうしてるかな?」
そう思いながら過ごすようへと変わっていった。
たまに帰ってくると
必ず圃場へ連れて行く。
幼い時、おじいちゃんとたけのこ掘りに出かけて
おじいちゃんが、泥だらけの掘りたてのたけのこをカゴに入れてくれと息子に言ってみたら、
「土がいっぱいついていて汚いからもてない。」
と、衝撃的な息子のあかんたれ発言が家族の中で衝撃的な事件として記憶に残っている。
それ以来、子育てで大事なことが何なのか新米ママの私もよくわかった。
しかも今住んでいるのが東京だ。
このまま都会で過ごすことになるかも知れない。
二十歳を過ぎているが、まだ育てている。と、思っているから笑
だから、山へ連れて行く。
しぶしぶなのだろうが、親孝行としてだろう母の言いつけ通り山へ一緒に仕事に来てくれる。
「現場」を知っている人でいて欲しいと思っている。
見た景色、吸った空気、踏んだ土、
全部ご先祖様が大切に守って来てくれたものだ。受け継いで来たものだ。
飛んでくる大きなアブに弄ばれているが・・・。
たくましく、生きるんだぞ!息子よ!
今年も一緒にハスの花を見られたありがとう!