ムスカリ
小さい時、隣のおばさんが花が大好きで庭に色々な花を育てていました。
我が家は、「盆栽」の庭なので、鮮やかな香りのいい花でいっぱいの庭は絵本の世界のようで
大好きでした。
中でも大好きだったのが「ムスカリ」
時期が来るとそこかしこに群生しているムスカリが一斉に咲き始めます。
子供で、背も高くないからムスカリとの距離が近かったせいでしょうか?
母とおばさんがおしゃべりに花を咲かせている間ずっとムスカリを眺めていました。
コロコロとした小さな紫の花が可愛くて、
幼い私の心を完全に奪っていました。(笑)
どんな感情で魅了されていたのか定かではありません。
ただ言えるのは、今の私よりずっと野生的?動物的?な感覚の何かでムスカリを楽しんでいたということです。
数年前、夫が玄関先にムスカリを植えていました。
咲くと私より嬉しがりはしゃいでいるのが可笑しくて、
しかも私に
「この花、ムスカリっていうねん。可愛いやろ〜。俺この花大好き!」
そう言っていました。
私が子供の頃
一番大好きだった花を指しながら(笑)
結婚した理由がわかる気がします。
水仙が一面に広がっています。
咲き乱れているわけではないのですが、一面の水仙が咲いている景色を想像するだけでも
この空間に酔いしれることができます。
冬ですので、日が暮れて行くのが早く一面の水仙に夕日が差してきました。
ゆっくりと優しく表情が変わっていきました。
2020年が終わろうとしています。
皆が穏やかな日常を送れますようにと祈らずにおられませんでした。
水仙の透き通るいい香りが日暮れて行く景色の中で凛として香っていました。