薪で沸かすお風呂で育った私は
おでんの気持ちがよくわかります。
お湯がぬるい時、お母さんやおばあちゃんが追い炊きをしてくれます。
お尻の下がじわりじわりと熱くなってくるので、お尻がかゆくなってきます。
手でお湯を揉んで、対流を強くしてなんとか温度調整をしていきます。
気の利いたボタンはありませんので、
「もういいよ〜!」大きな声で追い炊きをストップしてもらいます。
でも、薪ですから火力がすぐに収まることはありません。
ここからいよいよ本番です。
じわじわと底からアッツアツに温められたお湯がどんどんやってきます。
お尻を浮かせて両手で大きくお湯を撹拌させて。
ひたすら薪の火が落ち着くまで
一人湯船でお騒ぎです。
追い炊きサービスされちゃっていた時なんて大変です。
撹拌しても攪拌しても追いつかない。
たまらずに、お水を足してようやく落ち着きます。
こんな工程できっと、しっかり味のしみたおでんが出来上がるのです。(笑)
風呂釜自身がぽってりと暖かいので、独特の湯上がりです。
「沸いてきた〜?」
「うん。おおきにありがとう。」
今では、お風呂での追い炊きのやりとりが
無形文化遺産級に思えます。