鎌で草を刈っていますと、ちょっと草を引っこ抜きたくなることがあります。
スポスポと気持ち良く草が抜けると
調子よくずんずん草を抜いて進んで行ってしまいます。
気がつくと、そういえば鎌を持っていません。
「あ〜、またやってしまった。」
鎌を探しにウロウロうろうろしていますと、
また別のことに気が付き、違うことをやり始めてしまったりします。
「あ!そうそう鎌!鎌を探してたわ私。」
思い出して辺りを見わたします。
「?」
2メートルほど向こうの草の間にキラ〜っと光っているモノが見えます。
小さめのウサギほどの大きさですが動物ではなさそうです。
もちろん金色に光る謎の物体をダッシュで見に行きます。
こういう時だけ私は俊敏です。
「!」
何ですかこれは・・・。
昨日もここでウロウロしていたのに全く気づかなかったですよ。
しかも、でっかい。
金ではなく菌ですね。
このサイズ感に成長の早さどこを取ってもこれはキノコの大親分です。
どうりでキラリと金色に輝くわけです。
絶対に食べてはいけないのですが、こんな文字が頭の中で飛び交います。
「幻の絶品キノコ」「松茸よりも希少」「美食家達が求める金のキノコ」
だったらどうしよう・・・。
と。
触ってみるとプリップリです。
「肉厚でジューシーなキノコ」かもしれない。
私の食欲と想像力はとどまるところを知らず広がるのでした。