日本国内における有機栽培の割合=0.2%
有機農家数は平成22年で1万2千戸となっており、総農家数の0.5%を占めている(推計値)。
有機農業の生産面積は平成21年で1万6千haとなっており、農業全体の0.4%を占めている(推計値)。
農林水産省ホームページよりこの数値は有機JASに認定されている農場のみを集計したものです。 この認定がなければ「有機栽培」「オーガニック」と表示することはできません。有機JASとは日本農林規格「Japanese Agricultural Standard」の略で、JAS法により規定されています。認定を受けるには「NPO法人 有機農業認証協会」に申請し、調査を受け、その定める規格に準拠しなければなりません。また、認定後にも毎年調査が入ります。
有機JAS認定を受けずに類似した栽培(農薬と化学肥料不使用)を実践する農家が少なからず存在しているのも事実ですが、それらは全体からすれば微々たるものに過ぎません。
FiBL(スイスの有機農業研究機関)によると、世界的に見ると有機栽培の農家および農地面積は増加傾向にあります。イタリアの8.6%をはじめドイツ6.1%、イギリス4.0%、フランス3.6%とヨーロッパでは着実な増加傾向ですが、日本の0.2%という数字は欧米諸国どころか、同じアジアの韓国や中国よりも低い数字です。
JAS規格による有機農産物とは
「化学的に合成された肥料や農薬の使用を避けることを基本として、多年生作物の場合は収穫前3年以上、その他の作物の場合は、播種又は植え付け前2年以上の間、堆肥などの有機質肥料により土づくりをおこなった圃場において生産された農産物」
とありますが、一方で
「農産物に重大な損害が生ずる危険が急迫している場合であって、耕種的防除、物理的防除、生物的防除またはこれらを適切に組み合わせた方法のみによっては、圃場における有害動植物を効果的に防除することができない場合」
このような状況に限って有機農産物にも農薬の使用を許可しています。 (使用できる農薬は機関によって定められています。)
日本における有機栽培の大まかな定義
- 有機質肥料を使用
- 農薬はできるだけ不使用
- 有機JAS認定