木枯らしが吹き、いよいよ冬の訪れを感じます。
立冬を過ぎると、暦の上では冬の始まりです。
次第に葉っぱが色づいて、紅葉がきれいな季節でもあります。
≪七五三≫
三歳は「髪置」のお祝いで、男女ともにそれまで剃っていた頭髪を初めて伸ばし始める儀式、
五歳は男児の「袴着」の祝いで、初めて袴を着ける儀式、
七歳は「帯解き」のお祝いで、女児の着物の紐を取って帯を初めて締める儀式でした。
これら三つの儀式をまとめて七五三のお祝いとなったのは、明治時代からだそうです。
子どもの成長をお祝いして、その後の無事を願います。
子どもの成長は決して当たり前ではありません。社会全体で大切に育んでいきたいものです。
≪11月23日は勤労感謝の日≫
勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日と定められています。
この祝日の起こりは新嘗祭(にいなめさい)です。
その年に収穫された新穀を神々に供え、その恵みに感謝するお祭りです。
起源は古く、日本最古の歴史書である古事記に新嘗祭を行ったことが記されています。
毎日食べているものですが、改めて生産に携わった方へ感謝の気持ちを噛み締めつつ食べると、
人とのつながりを感じて温かな気持ちになります。
木々の葉が色づき始め、秋が深まってきました。一日を通して涼しさを感じる過ごしやすい季節です。秋は、別名「白秋(はくしゅう)」とも呼ばれています。北原白秋の名前の由来ともいわれます。
日ごとに風が秋めいてきました。朝晩が涼しく過ごしやすい気候です🍂
よく晴れた夜に、地表の熱が宇宙へと放出されて、放射冷却が起こると大気が冷えます。
そして空気中の水蒸気が草花におりて朝露となり、朝日を浴びて一面が白く見えます。
この時期は「白露(はくろ)」と呼ばれています。
立秋という言葉に違和感を覚えるほど、夏の暑さをまだまだ感じる季節です。
処暑になれば朝晩に涼しくさわやかな風に、秋を感じる日も出てくるかもしれません。
本格的な夏の到来を前に、だんだんと日差しが強い日が多くなってきました。草木の緑が濃くなり、抜けるような青空もすぐそこまで来ています。
小暑と大暑を合わせて暑中といい、この時期に出す便りを暑中見舞いといいます。また、7月7日の小暑までに出す便りは「梅雨見舞い」、8月7日の立秋以降に出す便りは「残暑見舞い」です。
天気のすぐれない日が多くなり、梅雨の季節となりました。「梅雨」と書くようになったのは、梅の実が熟する時期の雨だからといわれています。
雨の音を聞いて、気分が下がる方がいらっしゃる一方で、心が落ち着くという方も多いかもしれません。雨の音には、リラックス効果があるようです。自然界では、小川のせせらぎやろうそくの火の揺れ、人間の心拍の間隔、安静にしているときの脳波などに「1/fゆらぎ」が見られ、これは雨の音にも当てはまります。体と同じ「1/fゆらぎ」を感知すると私たち人間は心地よい気分になります。雨で気分が下がってしまったときには、一息ついて自然の音に耳を傾けてみると良いかもしれません。
冒頭に紹介している、暦便覧の「芒(のぎ)ある穀類、稼種するときなればなり」は穀物の種をまく時期という意味です。旧暦と新暦のずれがあるので、実際には田植えを終えている地域の方が多いといわれています。夏至は、1年で1番昼が長い日です。この日は、北極付近では一日中太陽が沈まない白夜、南極付近では一日中太陽が昇らない極夜となります。
梅雨の時期には、体に余分な水分が溜まりやすいと言われています。また、東洋医学の考え方では、湿気が苦手な脾胃(消化器官)の疲れが出やすい時期でもあります。生ものを避け、消化吸収の良いものを食べたり、利水の効能のあるものを日々の食事に取り入れたりして、水はけのよい身体を目指しましょう。