ジュースが美味しかったというコメントありがとうございます。
このジュースはストレートジュースなので，自然栽培のリンゴの味がジュースにそのまま出ています。

それでは，なぜ自然栽培のリンゴが美味しくなるかですが，その理由はまだ完全に分かっていませんが，いくつかのヒントはあります。
一つは，甘味成分であるブドウ糖と砂糖の比率です。自然栽培のリンゴは普通栽培のリンゴに比べ，ブドウ糖の割合が砂糖に比べて高くなっています。砂糖はブドウ糖より甘いのですが，たくさん食べれません。普通栽培のリンゴは糖度を高くすることを目指しすぎて，砂糖のたくさん入った甘すぎるケーキと同じようになっているのではないでしょうか。ブドウ糖は甘味は強くはありませんが，スポーツドリンクのようにたくさん飲んでも体にスッと入ってきます。

もう一つは，無肥料・無農薬で栽培されると光合成が抑えられ，余計な雑味成分ができにくくなることです。野菜で問題になっている硝酸態窒素は雑味成分の代表です。舌にある味覚器官（味蕾）はいろいろな成分が混ざると複雑な味の反応をし，後味が残りやすくなります。人工甘味料は，最初は甘く感じるものの，その後にいやな後味が残ります。やはり，余計なものを含まない自然の食品は，人の味覚に本来の味を感じさせ，それが美味しいという感覚となると私は考えています。