


地元の先輩農家さんに手伝っていただきながら、スペルト小麦の種まきをしました!
真夏の太陽の光と、タップリのお水で育つ稲とは違い、麦は水も高温も苦手な作物です。
高温多湿の瀬戸内気候であるウチの地域には合わない作物。
作り始めた頃も、パン屋さんには無農薬は頑張るけど、品質は期待しないでね( ; ; )と念押ししてました。
案の定最初の頃は懸念通りの、残念な麦が続いてしまいましたが、今年の麦はパン屋さんから合格もいただけて、本当に一安心。
今後に向けては、色んなアイデアも湧いてきており、ゲンキンな私は、今では色々な事を試したいなーと夢想しております(笑)
そうは言っても、お米作りで既に精一杯な現状。
こうやって手伝っていただけたり、協力してくれる方がいてくれて、はじめて前に進みます。
次へのアイデアやチャレンジは、結局いつも、周りの方が運んできてくれる。
栽培も仕事も、自分一人では何も出来ない事を気付かせてくれる事ばかり。
それもあり、作り手同士では、今までも助け合いで進めてきました。
次はそれを、食べたり、作ったりしてくれる皆さんとの助け合いの形にしていきたい。
とても難しいですが、やり甲斐のある挑戦です。
物や思いを軸にした関係は、分かりにくくて流動的ですが、あたたかく寛容的です。
計算通りには全く作れないけど、大きな満足と安心を与えてくれる、無農薬の作物の栽培にも、とても似ている関係性。
関わってくれる皆さんと、お互いが笑顔になれる、助け合い、活かし合いの関係を目指していきます!

地元の公園で始めたイベント【公園deピクニック】
気が付けば3年目に突入です(^^)
色んなスタイルを模索しながら続けていますが、今は運営の皆さんのお陰で、沢山の子ども達が楽しんでくれるイベントになっています。
自治会の皆さんにも随分と応援していただいてまして、公園行事にはお声がけもいただけるようになり嬉しい限り。
どんな事も続けていると、ご縁が増えて、
増えたご縁は、新しい可能性や、発見を気付かせてくれる。
それは自分の嬉しいや、成長にダイレクトに繋がっていってます。
損得じゃなくて、助け合いや活かし合いの関係が、毎日を楽しい時間にしてくれるんだなと実感しています。
来年からは、読書や音楽を公園で楽しむ!という方向性も模索中です(地元のクラフトビールとの共演も実現したい!)
今月は、今週の日曜日12/7開催です。
引き続きお子さんたちにも楽しんでいただけるイベントもいっぱい。
私の本業である農業と、それを支えてくれる皆さんとが、お互いが楽しみ合えて、役に立ち合える。
そんな嬉しい関係の形を見つける為にも【公園deピクニック】で、引き続き沢山の事を試みて行こうと思ってます。
お時間ある方は是非遊びに来てください\(^o^)/

遂にウチのスペルト小麦を使ったパンが出来ました‼︎
嬉し美味しくて感無量。
コラボ商品は【ヨロコビ】が、最大のご褒美なので、コストはなるべく考えないようにします(笑)
農産物もそうですが、自分で作ったモノで出来た食べ物は、我が子可愛いバイアスも加わって、本当に美味しい。
とにかく手間がかかるスペルト小麦。
脱穀は米の何倍も時間がかかります。
そもそも麦は脱穀が要らないのが、良いとこなんですけど、
そんな事も知らなかった所から始めたので、こんなもんなのかなと思ってやってましたw
選別は、機械が基本的にありませんので、全て手作業。
しかも脱穀前と、脱穀後と、2回やってます。
そして製粉がまた一悶着。
殻が硬すぎて、製粉業者さんからは、お米の2倍の金額になると、非情な宣告。
白い麦もチャレンジしたんですが、殻が硬すぎて、ふすまが削れる前に、麦が粉々になってしまう。
もぉどんだけ手間かかんねん(笑)
しかもそれだけ苦労して作ったのに、最初のうちは麦に力が無さすぎて、うまく捏ねる事が出来ないと、涙の報告(泣)
3年かけてやっと、ちゃんとした小麦粉ができました。
お米も同じ穀物ですが、栽培の考え方はまるっきり違います。
本当に無農薬の作物って一筋縄では行かないなー。
それぞれの作物との、真剣会話が、何よりも大事になります。
ここまで来たら、麦もトコトン追求してみたいなーと思い始めてる自分が怖い(笑)
今回スペルト小麦で作ってくれたのは、
ファーマーズマーケットでは常に行列売り切れのネンネパンさんに、
地元で超人気店の、ハナサクプラスさんが、
それぞれメチャクチャ美味しいパンとスコーンを作ってくれました!
少しでも早く皆さんにお届けできるように頑張りたい。
モチベーション爆上がり中ですww
その時は、是非皆さんよろしくお願いしまーす\(^o^)/

今年でチャレンジ3年目のスペルト小麦。
やっと少しはマトモな収穫量とクオリティになったように思います。
何も分からず、相談する人も居ない状態のスタートだったので、本当に苦労したー(いつもの事ですが(^_^;))
元はと言えば、ファーマーズマーケットでいただいた、スペルト小麦のパンがあまりに美味しくて、その場の勢いだけで栽培を決意w
偶然、その後に神戸市も取り組みを始めたので、一部一緒に進める事で、沢山の情報も共有できる事になりました。
「早く行きたければ一人で行け。
遠くに行きたければ皆んなで行け。」
武学の師匠に教えていただいた言葉が、色んな場面で頭に浮かびます。
何とかかんとか作れるようになってきたスペルト小麦。
パン屋さん達とのコラボも楽しみなんですが、小麦栽培のもう一つのメリットが、緑肥の種も自分で確保できるという所。
農業をはじめて気付いた、当たり前で大切な事って沢山ありますが、
その一つが、実は僕達が当たり前に食べている作物は【種】がとっても多いという事。
穀物なんて全部そうなので、食べる目的でもはじめたものでも、
実は自分で繋げていく事が可能です。
そして種まで確保できれば、自立という意味では、とても大きな一歩です。
自然栽培は、そこの場所に用意されてある、自然からの様々な恩恵を使わせていただく栽培方法です。
今の社会で活動させてもらっているので、社会との関わりはとても大切にしています。
ただ自立(自律)は自分自身の中で、とても大きくて大切な目標。
麦の栽培をする事で、その夢が大きく前進します。
しかも掛け合わせでは無く、昔からの自生品種であるスペルト小麦!
自立や自給自足を目指すうえで、これ以上ないセレクトです。
自給自足って、自分で生きてるなーっていう自己満足感めっちゃ上がるんですよね(笑)
自家採種の麦と米があれば、自前での一年の栽培サイクルを確立できますし、
今挑戦中の大豆も加われる事ができれば、本当に強い自己基盤になります(でも大豆難しい〜)
先日スペルト小麦を神戸で唯一の醤油蔵、池本醤油さんに持って行きました。
大豆は今、福祉施設の作業所さんに殻取りしてもらってる最中です。
大豆の量が足りさえすれば、その大豆で念願の自家作物のお醤油も作ってもらえます!
コストは全く合いませんが(笑)これも百姓やってるからこそチャレンジできる贅沢です。
明日は三宮の東遊園地ファーマーズマーケットでパン祭り開催です。
いつも協力してくれている皆さんの美味しいパンがずらり。
ウチの材料も沢山の方が使ってくれてます。
お時間ある方、是非遊びに来てくださーい\(^o^)/

新嘗祭の翌日、毎年恒例の収穫感謝祭楽しみましたー(^^)
すっかりホーム感が漂う、地元の住吉神社で、イセヒカリと太極拳の奉納。
太極拳の稽古をサボり気味だったので、若干の後ろめたさを、今年も全力投入のイセヒカリでカバー。
打ち合わせ的な事は毎回ほぼ無いので、七五三の方々と被ったり、工事中の音が賑やかだったり、ご祈祷中も理路整然とは程遠い感じで進行。
それでも凛とした空気感の中で進んでいく感じが心地良い。
ある意味農業らしい奉納やなーと、その時間を楽しんでいました。
農業は、基本的に自然のリズムに大きく左右されます。
全力が好きなので、365日限界まで働きますが、結果は毎回バラバラです。
スケジュールと効率を追求すれば、それに伴う成果が安定して得られる生産世界とは、残念ながら程遠いのが農業。
毎日ヘトヘトになるまで働きますが、気がつけば自分の働き方は、時間や内容はデタラメで、その日その時の気分で、仕事内容もコロコロ変わるような働き方に(笑)
でも、明確な再現性や結果が無くても、その時成りの成果や、その時々の人の気持ちを楽しめるようになってきました。
メンタル強くなったなー(笑)
お金は価値を安定して保存出来ますが、農産物はそうは行きません。
お金のやり取りは、敏感に損得勘定が先行してしまいますが、私が今積極的に行ってる物々交換は、その時の気持ちや想いが優先します。
物は損をしても、自分の気持ちには豊かになれる。
ずっと貧乏ですが(笑)農業をしてるからこその豊かさも得られています。
気持ちに成果が付いてくる日常。
それは心もカラダもリラックスできた、笑顔の多い毎日だと思います。
思いを共にしてくれている皆さんと、これからも多くの営みを楽しんでいきたい。
来年の奉納が今から楽しみです(^^)
来年もゆるーい奉納やろーなー(笑)

去年からはじめた家庭菜園ならぬ家庭稲園。
自分で菜園はできても、稲作はなかなか出来ないので、とても喜んでいただけました。
沢山の人が関わってくれて、今年は更に多くの方とやっていく事に。
色んな意味で、もっともっと広まってくれたら嬉しいなーと思ってます。
さらに、神戸まで来るのが難しいけど、地元でやれる場所がありそう。という方には、ウチで作業の足掛かりを見つけてもらって、地元で実践をしてもらったりもしています。
様々な可能性を模索しながら、皆んなで楽しめたら最高ですね!
そして今の時期の田んぼは、土づくりのタイミングです。
野菜作り中心の時は、土づくりが何より大事!だとわかっていたのに、何となく稲作はそこまで力を入れなくても良い、みたいに思ってました。
もちろん大間違いで(笑)失敗の連続。
稲作も準備がめちゃくちゃ大切です(^_^;)
作物が育つ為に必要なのは、当然エネルギー源です。
循環のエリアを、田んぼの中だけに限定するなら、自然界からプラスで足されていく大きなエネルギーは、太陽と水、あとは地熱くらいでしょうか?
この自然が無償で与えてくれるエネルギーを、田んぼの中で効率よく留めて、動かしていく。
これは自然栽培の醍醐味で、とっても面白いところです。
そして土づくりは土の中の話なので、基本的には微生物の話になってきます。
自然が提供してくれるエネルギーを、どれだけ微生物達に還元して、どれだけ増えてもらえるか?
微生物の大繁栄を考えるのが私達の仕事になります(笑)
ウチの自然栽培の圃場では、冬の間はレンゲを育てる事で、田んぼの中の生き物の流れを止めないようにします。
様々な生命活動は、そのまま微生物の活動に繋がります。
田んぼの生き物達にレンゲを育ててもらう事で、全ての生命の共存共栄を促す。
これをずっと繰り返していれば、限定されたエリアでも、どんどんエネルギーは溜まっていくので、土が痩せる事はありません。
ただ作物栽培は、収穫がありますので、足されたエネルギーは収穫物として、圃場から持ち出す事になります。
ですので私達無農薬農家は、極力収穫物以外は、圃場に残すように心がけます。
ですが、レンゲのような緑肥は、収穫が必要ありません。
ですので、育った分を全部田んぼに還す事ができます。
緑肥を育てる事で、冬の間の自然界からのエネルギーの全てを、春からの稲に提供する事ができる。
これが私の考える冬の土づくりです。
そして稲は、田んぼに溜まった冬のエネルギーに加え、
夏の強力な太陽エネルギーも自分の身体に変換して、グングン成長してくれます。
こうして稲は、一年のエネルギーの結晶を、お米という、恵みの形にして、私達に提供してくれます。
何も足さなくても稲は育ってくれる。
自然界や稲には本当に感謝しかありません。
ですので、今からのレンゲ栽培は、自然栽培農家にとっては、とても大切な仕事。
先ずは前年の稲株を、トラクターを使って土の中に埋めていきます。
こうする事で、前作の稲藁や稲株が微生物のエサになります。
稲が残してくれた有機物が微生物の活動源になり土が生き返っていきます。
活動的になった田んぼで、冬の植物達が育つ準備ができていきます。
ここで私の場合は、レンゲか麦の種を撒きます。
レンゲは何年も栽培していると、落ちた種で勝手にはえて来てくれます。
しかもとても強い植物なので、ただ田んぼを平らに耕すだけでも育ってくれますが、ウチでは少しでも水捌けの良い状態にしてあげるという意味でも、なだらかな畝状にしています。
先ずはディスクロータリーという機械で、カチカチになった田んぼを、大きな畝のある形に。
これは土の表面積を増やして、太陽や空気と触れる面積を増やすという意味もあります。
そしてレンゲの種をまいて、表面を軽く耕す。
こうする事で表面の土を細かくして、レンゲが育ちやすい土の状態にする。
更に稲藁や稲株を少しでも小さくして、微生物が取り付きやすいようにする為でもあります。
後は春まで、レンゲや麦が元気に育ってくれるのを楽しみながら観察するだけです。
今日は新嘗祭。
実りの恵みへの感謝。
稲作ほどこの感謝を実感できる営みはないんじゃないでしょうか?
関わってくれている皆さんと、一緒に美味しいご飯をいただける事、本当に嬉しく思っています(^^)

2月の終わり頃、寒さのピークの中に春の兆しを時折り感じれる頃に、ウチでは苗の準備をはじめていきます。
前作で取っておいた種籾を保管庫から出し、重量が軽い種を、先ずは風で飛ばします。
しっかりと実が詰まった種籾に選別し、次は脱芒機を使いツルッとした籾に仕上げる。
綺麗になった種を、今度は温湯消毒器で、煮立たないギリギリの温度で殺菌。
時間を正確に守り、素早く水で冷やして、そのまま発芽に向けて、たっぷりと水を吸わせます。
数日の浸水でチョコっと芽が出た状態になったら、しっかりと乾かしてやっと種まきに入れる種籾に。
ここまでで既に、もの凄い手間と、専用の機械に設備まで必要です。
が、まだ種まきまで行ってません(笑)
無農薬農家さんでも苗は購入される方が多いですが、さもありなん。
苗作りってお金も手間もかかりすぎて、相当な量をやらないと、割りに合いません。
それでも苗作りを続けるのは、苦労の反面、他に依存しない、自立が実感できるから。
種さえ自前で確保できれば、自給自足も、仕事としての生産活動も、両方を振り回されないで続ける事ができる。
餅は餅屋で、業者さんとの助け合いの関係を作るのも、とても大切だと思いますが、折角の一次産業です。
出来る事なら、なるべく依存のない、自立した形を作りたい。
今年の冬で、お米の選別機や保管設備なども含め、遂に種籾から、お届けできるお米へ仕上げるまでの、全ての設備を揃えられそうです。
新規就農から14年が過ぎてしまいましたが、コツコツと積み重ねたノウハウと機械で、やっと自立が叶いそう。
これも野菜やお米を買って支えてくれたお客様や、一緒に活動を続けてくれている家族や仲間の皆さんのお陰です。
感謝の実感も農業の大きな魅力。
次のお米作りが今から楽しみでしょうがないです(^^)

今の時期に蒔いた種が、5月前後に綺麗な花を咲かせてくれるレンゲ。
見た目が可愛くて、村の人も喜んでくれますが、自然栽培の稲作には欠かせない緑肥です。
太陽は、無償で膨大なエネルギーを私達に与えてくれていますが、その恩恵を余すとこなくいただけるのが、冬の緑肥。
植物は、太陽の光と熱を使って、目に見えない大気を自分の身体に変換し、
結果的に保存できる形にしてくれます。
田んぼの枠内で、その太陽エネルギーをフル活用できるのが緑肥です。
太陽光以上のエネルギーを使った生産活動は、どこからか資源を持ってこないといけません。
その資源とは、数千年数億年かけて、様々な形で地球が溜め込んでくれた、太陽エネルギーです。
私達人類はそれをフル活用して、過去に前例の無い繁栄を築いていますが、使いすぎてるのも明らかな事実です。
地球本来の、無理のないエネルギーからできた作物の共有。
今一緒に稲作りをしてくれている人達や、私達のお米を買って支えてくれている皆さんとは、少なからずそれを達成できているんじゃないかーと思っています。
トラクターやコンバインなど、現代文明の恩恵も有り難く活用しながら、
でも行き過ぎない様に気をつけて、
地球にとって無理のない循環に意識を向けて、
より多くのエネルギーと調和していけたら嬉しいなー。
いつも一緒に楽しんでくれている皆さん、
いつも本当にありがとうございますm(_ _)m
これからも楽しんでいきましょう(^^)

やっと終わった稲刈りですが、直ぐに来年の準備をはじめます。
田んぼは太陽のエネルギーの貯蔵庫でもあります。
自然のエネルギーで育った稲の藁クズは、そのまま田んぼに返します。
それは直ぐに微生物達の活動源になり、増えた微生物達は、次の稲が育つ為のエネルギー源になります。
ウチではその間に、レンゲを使って冬の太陽のエネルギーも田んぼに留めさせてもらいます。
作物が育っていない間も、自然の営みは止まる事はありません。
稲作は、壮大な循環の仕組みを、直に実感する事ができます。
自然との一体感は本当に心地が良いです(^^)

今年も沢山のお問い合わせいただき本当にありがとうございましたm(_ _)m
遅くなってしまいましたが、お米の再販を開始致しますm(_ _)m
今年も自然栽培のイセヒカリにヒヨクモチ元気に育ってくれました!
沢山の方の応援をいただき育ってくれたお米です。
関わってくれる人が増える程、お米にも思いやエネルギーが集まっていくと思っています。
愛情や思いが詰まったお米を、今年も皆さんにお届けさせていただける事が嬉しい。
毎年嬉しいお言葉も沢山いただけています。
今年の、農業!たいこや。のお米達もどうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
