現在、ナチュラルエッグラボで生活している鶏たちは、【後藤もみじ】という「純国産鶏」と 【長崎皇帝】という「地鶏」です。
日本の採卵鶏は、90%以上が外国鶏です。
私たちが純国産鶏や地鶏にこだわるのは、国内での種の保存の必要性と重要性を感じたと同時に、日本の風土に合った鶏である為です。
畜産の飼料だけでなく、種までも輸入に依存度が高い状態のままでは、少なくとも好ましいとは言えないと私は考えています。
【後藤もみじ】は日本の寒暑等のストレスに強く、強健で抗病性にも優れています。 「後藤孵卵場」のみで孵化される「純国産鶏」です。 さらに、卵殻の強度が強く、濃厚卵白がしっかりしており、日本人の口に合った最高の卵を産んでくれます。
(スイカを食べる後藤もみじ)
【長崎皇帝】は、あご髭が特徴の鶏です。 明治時代までに国内で成立し、又は導入され定着した「在来種(全国に38種)」である対馬地鶏の血を受け継ぐ、長崎県で生まれた新たな地鶏です。 対馬地鶏の原種は現在、県の機関でのみ種の保存が行われており、「幻の鶏」とも言われています。
(長崎皇帝:生後4ヶ月オス)
(長崎皇帝:生後3ヶ月メス)
その血を受け継ぎ、これからの未来へ繋ぐ地鶏がこの「長崎皇帝」です。 産んでくれる卵の特徴としては、縦に長いという外見的特徴と、濃厚な黄身のコクが際立っているという点です。 対馬地鶏の特徴を見事に引き継いでいます。
この卵は現在、市場には全く出ていません。
長崎県内のみでしか飼養できず、飼養する為の基準もあります。 地鶏として卵を取り扱うのは、現在、唯一ナチュラルエッグラボのみです。
※【長崎皇帝】はナチュラルエッグラボで飼養した鶏のみの品種名です。 ※2022年11月から産卵予定。販売に関しましては詳細検討中です。
ナチュラルエッグラボでは、この「後藤もみじ」と「長崎皇帝」を初生雛(産まれてすぐの雛)から育雛、飼養しています。
この様な日本の鶏たちを、未来に繋いでいくことも、養鶏を生業とする私ができることのひとつです。
(後藤もみじ:雛)
(長崎皇帝:雛)