自然農は農法ではないとも言われる。それは、いわば畑と向き合う哲学
自然農法と言えば、海外にもその名前を知られた福岡正信さん。四国の愛媛県の方ですが、その影響か、徳島には自然農や自然農法を営んでいる農家さんがたくさんいらっしゃいます。その規模はさまざま。小さな畑を本業と一緒に営む方が多いですが、専業で営農されている方もいらっしゃいます。
大型機械やプラスチック資材を極力避け、土作りも、刈草をそのまま土に戻して肥やしにします。その厳密さは人によりけりですが、外から刈草を持ち込んだり、降雨以外に人工的に水やりすることを避ける方も。
畝は耕さない。高く盛り土しないことがほとんどです。
トラクターで耕うんしないので、夏場の草の管理はなかなか大変!あえて雑草を取らない、という方もいますし、手が回らずに畑が草でボウボウとなってしまうことも。以前、どちらの草がボウボウか!で自慢し合ったこともあります。いや、うちはビニルマルチもしてたんですけどね…🤣
自然農、と名乗って農業されている方の多くは、収量や野菜の出来よりも、自然に近いやり方で畑と関わることを大切にされているように見受けられます。そして、一つのやり方、というよりは、「そこにある自然と対話して働きかけ方を決める」という哲学に近い。
この農法では、お野菜ができるのは、畑の自然環境次第。特に土壌の状態が大きく左右します。場所によってはその土作りにとても長く時間がかかり、野菜が真っ当にできはじめるまでに7年以上と聞いたことも。気候に左右されやすく、手間もかかるため、安定した生産や収益につなげるのが難しいのです。
ですから・・・自然農のお野菜を食べたい方!!! 時給計算したらヤバいんですよ!!!!もっと高い値段で買ってあげてくださーい!!!!
(写真は、自然農のあめつち農園さんから拝借 https://www.instagram.com/ametsuchi.farm_tokushima/)

定義があってないような?!自然栽培という中間層
「自然栽培」と一口にいっても、実は定義があってないような…(個人主観) 自然農ほどストイックでもなく、有機農法ではないな~ と思ったら、自然栽培名乗っている… という感じがします。(違うよ!という方いたらすみません…)
畑を耕すかどうかは人によりけり。たまに耕す、という人が多いですが季節ごとにトラクターで耕うんされる方もいます。
大型機械の使用頻度も、ビニルマルチやプラスチック資材を使う量もまちまち。
共通している点は「肥料」でしょうか。 自然栽培を名乗るときは、「植物性肥料」が基本。動物性堆肥を使う方はあまりいません。そして、ほとんどの場合「購入した肥料」は使っていないように思います。 種は買って緑肥を育てることもありますが、基本は、自分で作った植物性堆肥や、地域の自然にある刈草、かや、落ち葉などを集めて畑に持ち込みます。
ただ、自分の家で飼っている鶏の鶏糞を使う方は、ままみられます。(うちも!) なぜかというと、「動物性肥料」を忌諱する理由のひとつが、 「一般的な家畜は病気予防やホルモン剤などの投薬を受け、農薬使用した配合飼料で育っており、その糞には望ましくない化学物質が多く含まれることが考えられる」というもの。
自分ところで飼っている家畜なら、何を食べさせているかもわかるので、安心、というわけですね。

農法は畑との関わり方の違いでもある。
さて、ここまで、自然農と自然栽培を見てきました。 なんとなく違いが見えてきたでしょうか?
肥料が違う、とか資材が違う…ということもあるんですが、「農」の捉え方や、畑へのかかわり方も随分と異なります。
私の個人的な経験ですと、自然農は、ストイックな方が多いです(笑)。稀に、肥料も農薬も使っていない、というと「自然農ですね」とお客さんに言われることがあるんですけど… いやいやいや!うちみたいな、花より団子の、ぐうたら農園が「自然農」なんて言ったら怒られますから!!!!(滝汗)
さて、次は大規模農業のイメージの強い有機農法と慣行農法も見ていきましょう!
