2026/09/27
北海道ニセコ町で、キャンベル、ノースレッド、ノースブラックなどのぶどうを育てている金井農園です。
私たちの畑は、林に囲まれた1.1ヘクタールの土地にあります。2006年に白樺や柳が生い茂る原野を取得し、重機を使わず、夫婦で一本ずつ木を抜きながら畑を拓いてきました。
畑では自然農の考え方を取り入れ、農薬や肥料を使わず、土を耕さない方法で栽培しています。草や虫を一方的に敵とするのではなく、作物と自然のバランスを見ながら、必要なときに草を刈り、虫を手で取り除いています。
ぶどうは晩秋に棚から下ろして雪の下で冬を越し、雪解け後に再び棚へ上げて誘引します。北海道の厳しい冬や鳥、アライグマ、エゾシカなどと向き合いながら、一房ずつ大切に実らせています。
ニセコの自然の中で育ったぶどうの、素直な味わいと豊かな香りをお楽しみいただけたらうれしいです。



私たちの畑づくりの始まりは、1990年代の終わり頃、夫の「おいしい枝豆を食べたい」という一言でした。
当時は農薬や化学肥料に頼らず育てられた野菜を身近で手に入れることが難しく、「それなら自分たちで作ってみよう」と江別市の畑で野菜づくりを始めました。
その後、農薬に頼らないりんご栽培で知られる木村秋則さんの畑を訪ね、そのりんごを皮ごと味わったときの感動が果物づくりへ進む大きな転機になりました。
貸農園では果樹を育てることが難しかったため、土地を探し、2006年にニセコで現在の農園を拓きました。
ぶどうを選んだのは、もともと好きな果物だったことに加え、北海道で農薬を使わず育てられたぶどうがなかなか手に入らなかったからです。最初に植えたキャンベルをはじめ、寒冷地に合う品種を少しずつ増やしてきました。
畑仕事はすべてが思いどおりになるわけではありませんが、自然の変化や生き物の営みを夫婦で観察しながら、楽しんで続けています。



私が自然に心を向けるようになった原点には、子どもの頃、地元を流れる川の水がきれいではないことを悲しく感じた経験があります。環境について言葉で伝えるだけでなく、まず自分たちが行動することを大切にしたいと考え、自然農の畑づくりを続けてきました。
私たちは、焦らず長い目で作物を見守り、草や木と共に生きる土の中の微生物を大切にしています。畑には重機を入れず、収穫や道具の運搬には一輪車を使い、できるだけ手作業で管理しています。
鳥の動きを見ながら防鳥網を張り、虫見板で種類を確かめ、アライグマやエゾシカから実を守るために電柵を設けるなど、自然を観察しながら工夫を重ねています。
農具小屋には太陽光パネルを設置し、敷地内の木は成長を見ながら薪として活用し、薪ストーブから出た灰や、食べ終えた果物の皮なども、無理のない範囲で畑へ戻しています。
畑から必要以上に持ち出さず、外から持ち込みすぎない循環を意識し、この土地の自然と共に続けられる農園を目指しています。






これまではソフトウェア会社の仕事と両立しながら、江別市とニセコ町を行き来して畑を育ててきましたが、今後は、仕事の時間を少しずつ減らし、夫婦で育ててきた果樹に、今まで以上に手間と時間をかけていきたいです。
まずは毎年比較的安定して実ってくれる生食用ぶどうを中心に、金井農園の味を知っていただくことが目標。将来は、栽培が難しいりんごにも丁寧に向き合い、少しずつ販売できるようにしていきたいと思っています。
大きな農園ではないため、お届けできる量には限りがありますが、農薬や肥料を使わずに育てることの価値や、自然の中で実る果物ならではの個性を大切にしてくださる方へ、一つひとつ心を込めてお届けします。
鳥や虫、雪、野生動物など、毎年異なる出来事も含めて自然から学びながら、無理なく長く続けられる農園を育ててまいります。
来年は、ぶどうだけでなくブルーベリーなど他の果物も販売できるよう、準備していきたいと思っています。
無農薬でりんごも育てています。たくさん収穫できた年は、販売できるようにしたいと思っています。
金井農園のぶどうが、ご家族で囲む食卓や、季節を味わうひとときの楽しみになれば幸いです。




北海道のニセコ町で、2008年から葡萄の無農薬・無肥料栽培を始めました。自然農の考え方を取り入れて、自然体の栽培で取り組んでいます。葡萄の木の育ちたい方向をなるべく大事にしながら、また雪・動物・虫などとの折り合いも大事にしています。
葡萄の味は、畑と畑の周りの自然を反映した、素直で元気の出る味わいとなっています。
葡萄の品種はキャンベル・ノースレッド・ノースブラックです。ぜひ味わってみて下さい。

