小学生の頃通学は片道3キロ余りの道を歩いて登校しておりました。
なにせ田舎の道ですので、時折様々な物語に出会います。
中でも、小動物が夜のうちに車に轢かれている現場を通るときは
朝から、どーーーんと気持ちが暗くなってしまったものです。
そんなに大きな動物ではありません。
モグラです。
「じっとしているだけなのかな?」
そう思って近寄りますが、息絶えています。
「あ・・・。」
小学生ながらも言葉になりません。
ぽってりしたフォルムに、チョコッと短かい特徴的な前足。
顔も、愛くるしくて親指姫に出てくるモグラとは全然イメージが違います。
生きている姿で目にしたことはありませんが、そんな姿では時折目にしていたので
可愛い生き物だという印象の強い動物のひとつです。
これはモグラではなく
うちの犬。です笑
時々、圃場に来ては遊んでいます。
よく畑で昔目にした「風車」。
畑のあちらこちらに刺さっていました。
登下校中に、突然あちらの畑にもこちらの畑にも刺さっていくので
鳥を怖がらせるものだとばかり思っていたら、おじいちゃんに「モグラ」対策であると
教えられます。
羽が回転すると軸を伝って「音」が地中へ伝わりモグラが嫌がるというのです。
子供ながら、動物の習性をよく観察して作った道具に感心したのを覚えています。
そのころは、「道具」に関心を向けていました。
今では、私は、畑でおじいちゃん達が何本も何本も風車を突き刺していた「思い」の方に
心が寄せられています。
ブルーベリーを育てていて草引きをしているとびっくりします。
まさか、私のモグラのイメージがこんなところで覆されるとは!
塞翁が馬。
続きは今度。