私だけでなくご先祖さまたちもずーーーっと見ていて、そこにある景色の一つが
この池です。
私の通称(カッパの住む)池。
春夏秋冬で様々な表情を作ります。
雨がなかなか降らないカラっカラの時期は池の水は「悪いカッパ」が出てきそうな深い緑色をしています。
梅雨の時期は、雨水が山からどんどんしみ出てくるので「池の神様」がいるのではないかと
思うほどに、幻想的な薄青色に変わります
。
「池の神様」色の時、魚は絶対に「最高〜!!気持ちいい〜!」そう思っているに違いありません。
外から見ていても、上機嫌な魚の雰囲気が伝わってきます。
私も泳ぎたいぐらいです。
100パーセントカッパがいないとは限らないのでやめておきますが。
子どもの頃から、夏祭りの金魚はそっとこの池に放していました。
なので、うまく育っていくと鮎ほどの大きさになって泳ぐ強者金魚もたまにいました。
最近はしばらく金魚をすくう機会が無かったのですが、2年前に姪っ子ちゃんがすくった金魚を放ちました。
水面に確認できるのは、フナばかりです。
金魚いてないかな〜。
しばらく眺めていたら、スイミーのように現れました随分大きくなって。
生きてた。
泳いでいる姿を見つけると、あの日姪っ子と楽しく金魚をすくった思い出も重なりほっこりします。
お化け屋敷で大号泣した姪っ子ちゃんも2年でたくましく大きく育っています。
突然、金魚がこちら向きに泳いでくるので、なおさら可愛く思えてしまいました。
私を覚えているのか!?
写真をもっと近づいて撮ろうとした気配に、水面に「ピチョン!」と音を立てて
一匹残らず姿を消してしまいました。
しーーーーーん・・・。
池に湧き水が流れ込む音だけが静かに聞こえます。
ご先祖様も魚を見て、水の流れる音を聞いて、忙しい日々のつかの間の時間を過ごしていたのかしら。