葡萄の花が咲き始めています。
成長が始まるとツルは思い思いの方向へどんどんと伸びて行きます。
とても驚く早さで。
少しでも放っておくと、
「あれ?ツルのこちらがそちらであちらはどちらに・・・。」
調子よく伸びた葡萄当人でさえ困った表情に見えるほどに
ツルが伸びてこんがらがってしまいます。
そうなる前に
ツルを切って誘引していくのですが
さっき切ったはずのツルが、振り返るとまた伸びているような。
気のせいでしょうけど・・・。
けれどそんな気持ちになるくらいに葡萄のツルは急いで伸びて行きます。
その横で蜜を集めにやって来ているのは蜜蜂です。
こちらも、見ていると忙しそうにしています。
「なんか、こうも成長が早いとせかされちゃいますねぇ」
せわしく仕事している葡萄の主枝で見つけたのはカエルです。
なんでしょう?
この、のんびりとしたオーラは。
さっきからずっとこのカエルに私は眺められていました。
バカンス中のカエルに。
私がこの後すぐに休憩したのは言うまでもありません。