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生産者のお便りとお知らせ

七十二侯の季節のお便り | 第五侯 霞始靆

2026/02/25

第五候 | 霞始靆 かすみはじめてたなびく (二月二十四日~二十九日頃)

春霞(はるがすみ)がたなびき 遠くに見える山や景色が ぼんやりかすんで見えるころ。

霞(かすみ)は水蒸気をたっぷり含んだ空気。 早春の雨で土が潤いを帯びるにつれて 空気中にも水分が満ちてきます。

寒さがゆるみ、 土や植物の放つどこか甘やかな香りを含んで、 ふっと優しい気持ちになりますね。

霞は、夜になると 「朧(おぼろ)」と呼ばれます。 同じ現象でも、時間帯によって名づけが変わる。 日本語の豊かさに心が嬉しくなります。

春を司る女神といえば 「佐保姫」(さほひめ) 春は陰陽五行で東の方角を司ることから 奈良の東にある佐保山が その名の由来とされています。

さまざまな木々の芽が萌え出し、 山全体がふんわりとみえるさまは、

山は女神のまとう衣 山にかかる三日月は女神の簪(かんざし) 霞は衣の裾(すそ)ーー そんなふうに、たとえられてきました。

佐保姫は 「かたちあるにあらず、 天地の色を織り成すを仮に名づけたるなり」 江戸時代の歳時記『改正月令博物筌』より

つまり佐保姫とは それぞれが感じる春の光景そのもの。 名もなき山にも春の女神が宿っています。

花粉やPM2.5の霞は少々つらいところですが、 ふらりとお散歩して それぞれの佐保姫を探しに出掛けませんか。

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