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小暑~大暑の食養生

2021/07/05

小暑7月7日(水)~7月21日(水) 大暑来(きた)れる前なればなり

大暑7月22日~8月6日 暑気至りつまりたる時節なればなり

本格的な夏の到来を前に、だんだんと日差しが強い日が多くなってきました。草木の緑が濃くなり、抜けるような青空もすぐそこまで来ています。

小暑と大暑を合わせて暑中といい、この時期に出す便りを暑中見舞いといいます。また、7月7日の小暑までに出す便りは「梅雨見舞い」、8月7日の立秋以降に出す便りは「残暑見舞い」です。

7月7日は七夕の節句(笹の節句)

七草の節句、桃の節句、端午の節句、菊の節句(菊の花を浮かべたお酒や菊花茶を飲んで、健康を祈願する9月9日の重陽の節句)と並ぶ、五節句の一つです。

中国から伝わった風習を日本人の暮らしに合わせて取り入れて、現代まで伝えられてきました。

新暦の7月7日にはまだ低い空にある天の川が、旧暦の七夕には頭上に横たわります。

織姫 (ベガ)と彦星(アルタイル)が一年に一度だけ天の川を渡って会えるという中国の伝説と、日本古来の棚機津女(たなばたつめ)の伝説が結びついたものといわれています。

現在では、いろいろな願い事が短冊に書かれて、笹の葉を彩っています。周りの人々の健康に思いを馳せたり、日頃の生活を振り返ったりして、未来への願いを言葉にする素敵な日です。

7月19日から8月6日は夏の土用

季節の変わり目の前の18日間を土用といいます。「夏の土用」をよく耳にしますが、実は年に4回(春夏秋冬)土用の期間があります。

この時期には脾(胃腸)を養生しましょう。冷やした食べ物や飲み物は胃腸の働きを弱めます。できるだけ常温のものを摂取できると良いですね。腸内環境を整えてくれる発酵食品もおすすめです。

生活

暑い中での運動は体への負担が大きくなります。 夏の運動は朝や夕方など気温の高くない時間帯に行って、軽く汗をかく程度にしましょう。

また、夜も暑さで寝苦しく、睡眠の質が下がっていませんか。夏バテ予防には十分な休養が大切です。

エアコンで冷房や除湿(27~28℃)をしたり、夜に十分休めない場合には日中に30分程度の昼寝で補ったりして、身体を休ませましょう。

食養生

体を冷やす働きがある寒涼性の食材(ウリ科の野菜や夏野菜)がおすすめです。

冷やっこや素麵など冷たいものを食べる機会が多くなりがちですが、そんなときは薬味を忘れずにトッピングしましょう。ネギや青しそは温性なので、身体を冷やしすぎないよう調整してくれます。

また、甘酸っぱい味には体を潤す働きがあるといわれています。 汗で体の水分が出てしまうこの季節、酢の物や南蛮漬けなどを取り入れてみましょう。

旬の食材

キュウリ、ナス、トマト、オクラ、スイカなど。 旬の食材は栄養価が高く、味が濃くておいしいです。日々のお食事に取り入れたいものです。

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