2026/08/06

沖縄県の東村にある有機JASを取得した圃場で、ハワイ種のNパイナップル(ジュワリーパイン)を栽培しています。
酸味と糖度のバランスが良く、水分が豊富で、食べた時に口の中でジュワッと広がる美味しさがあります。
沖縄県で昔から作られている馴染みのある品種で、主に加工用として知られていますが、当農園のハワイ種は糖度が20度を超える時期もあり、生果としても美味しく食べられます。
また、パイナップル特有の舌がピリピリする感じも少なく、お子様でも安心して食べられます。

植え付けから収穫まで約2年。長い時間をかけて有機でパイナップルを育てるのは、なかなか忍耐力のいる日々です。
前例がほとんどない中、慣行栽培のような基準もなく、自分たちの経験を元に少しずつ、収量アップから圃場の拡大へと繋げてきました。

植え付け前の土づくりでは、廃菌床を投入し耕運して荒く砕き、自家製の発酵液肥を散布して微生物を投入しています。発酵液肥は、魚のアラや貝殻などを使用してミネラル豊富な液肥へと仕上げております。
また、廃棄の牛乳を譲っていただき発酵させてアミノ酸豊富な発酵液肥も散布しています。

苗の植え付け後には、納豆菌の液肥を作り散布。ウイルスによる病気を防ぐための消毒目的です。
除草は耕運機で中耕し、残ったキワ部分はクワで削ります。

糖度アップを目的に、自家製の微生物の発酵液肥を散布することで、糖度が20度のハワイ種パイナップルを収穫出来るようになりました。
通常よりも一手間も二手間もかかる作業が沢山ですが、これまでのお客様達の笑顔や受け取った言葉が糧になり、日々を楽しく作業出来ています!

農業に興味を持ったきっかけは、子どもの頃に通っていた森が中学生のある日、突然マンションに変わっていた出来事です。
「お金のために自然が壊されていくんだ」と衝撃を受けたことが、環境への関心の原点となりました。

その後、食の現場から環境保全に関わりたいという思いから農業の道を選び、神奈川や奥多摩で有機ミニトマトの栽培に取り組むようになります。
ミニトマトは、気候や病害虫の影響を受けやすい作物でしたが、自然の力と微生物の働きを活かしながら栽培に取り組む日々は、学びも多く、やりがいがありました。
また、汚染水を浄化する仕事にも携る機会があり、さらに発酵の技術を学んでいきました。
2018年に縁あって、沖縄の東村へ移住!
東村には広大なパイナップル畑が広がっていて、やるならここしかない!と自然な流れでパイン農家としての道を歩み始めました。

最初は慣行栽培からのスタートでしたが、自然や生き物が大好きな私たちにとって、化学的な資材を使うことに疑問を感じる日々でもありました。
移住前の有機ミニトマト栽培の経験から「パイナップルでも有機栽培はできるかも」と思うようになり、徐々に挑戦をスタート。
沖縄では海に流れ出る赤土の問題が深刻で、私たちの畑から流れる土にも何が含まれているかを意識し、環境への負荷が少ない栽培を目指すようになりました。
これから先の未来を見据えた時、有機農業という選択肢は、地球にも人にもやさしい、持続可能な農業のスタイルだと考えています。
私たちが休日を過ごすのは、山、川、海。
そんな当たり前にある自然の美しさを、これからも味わい尽くしたいと思っています。
地球のサポーターとして、自分たちができることを農業を通して続けていきたいです。

私たちの願いは、食べた方が笑顔になるような美味しいパイナップルをたくさんの方へお届けすることです。
特定の誰かではなく、どんな方にも「美味しい!」と感じていただけるパイナップルを作りたいと思っています。

現在、沖縄では大雨のたびに赤土が海へ流れ出るという深刻な問題があり、それがサンゴなどの海の生態系に大きな影響を与えています。
私たちは、有機資材を用いて柔らかい土壌づくりを進めることで、雨が降っても土が水をしっかりと吸収し、赤土の流出を防ぐのではないかと考えて取り組んでいます。
また、使用する資材はできる限り環境に配慮したものを選び、川や海に流れ出る成分にも気を配っています。
農業を通して少しでも地球環境に貢献したいという思いから、「地球のサポーター」でありたいと考えています。

まだ試行錯誤の段階ですが、有機栽培でも収量が多く、しかも美味しいものを作れることを証明したいと考えています。
作業の効率化や再現性の向上に努め、生産性の高い有機農業を目指して奮闘しております。
有機農業が当たり前になる世の中へ向けて、自分たちの栽培を続けていきたいです。


パイナップルの村、沖縄県東村にて有機栽培でパイナップルを育てています。たつきパイナップルファームです。やんばるの豊かな自然とパイナップル栽培に適した気候や風土に恵まれ、美味しいパインが育まれています。当農園は、地場資源を活用して、発酵肥料と発酵液肥を自家製にし土へと循環させております。日々、試行錯誤をしながら糖度の向上に力を注いでおります。美味しさには自信があります。生産者である私たちが、楽しいと思える農業のスタイル、そして食べた人の笑顔!まるッとした心地の良い循環を目指して、日々、パイナップル作りに勤しんでいます♪
