田んぼの一年は、まず「種もみ選び」からはじまります。
たっぷりの水に種もみを入れると、ふわっと浮かぶものと、しっかり沈むものがあります。 浮いてくるのは、まだ未熟な種。ごめんね、と声をかけながらそっと外します。
残ったのは、しっかりと実った種たち。 この子たちを、次の命をつなぐ「種子」として選びます。 そうすることで、揃いのよい、元気な稲が育ってくれるのです。
選ばれた種子たちは、そのまま3日間、水に漬けます。 じっくり、たっぷり、水を吸わせて… 準備が整うと、不思議なほどに一斉に芽を出してくれるんですよ。
丈夫な苗を育てるためには、まず「よい種」から。 そのために、私たちは昔ながらのやり方で、自然の力を信じて選別しています。
種子消毒も塩水選もせず、ただ、静かに水と向き合いながら。 自然と、種と、丁寧に向き合う時間が、私はとても好きです。
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