里山ボタニカルというブランドを立ち上げる、ちょうど一年ほど前。 ミラノにあるボタニカルガーデン「オルトボタニコディブレラOrto Botanico di Brera」に行った際、赤紫蘇が目にとまりました。
日本でも梅干しを作る際に使う、私にとっても幼い頃から身近な植物です。 イタリアのボタニカルガーデンでは、日本で身近にある植物なども研究対象として植栽されています。
植物への深い洞察がベースにあり、そこから食や芸術、文化などに昇華していく様相を、ミラノでは街中から感じ取ることができました。
私たちが暮らしているのは、新潟県上越市の安塚という地域です。 目線を下げてみると、よくみかける里山の植物にも、それぞれの物語があることに気づきます。
小さな植生や環境、先人より受け継いできた棚田の美しい風景をより深く理解し、尊重する生き方をつくっていけたら。 ミラノでの出会いを胸に、安塚で立ち上げたブランドが「里山ボタニカル」です。