子どもの頃、良く晴れた冬の朝、放射冷却で凍みた田んぼの上を歩いて学校に行ったことがあります。
大原にキャンドルが灯った翌朝、夜明け前のキンキンに冷えた空気が、あたりの雪を凍みさせてくれました。
長靴を履いて雪の原っぱを歩く、土地の言い方で「凍みわたり」を、子どもの時以来することにしました。
けた外れの大雪は、ふだん足を踏み入れることのない崖のある小高い山をまろやかに覆い、生まれて初めて雪に覆われたその山の頂にたつことができました。
木造の昔ながらの物置小屋を眼下に眺め、気分良く下山します。 続いて作業所の2階の屋根を水平地点でとらえながら、場所を移動し田んぼの雪原へ。
朝陽が向こうの山の稜線から差し込みます。
普段は段差のある棚田も、雪に覆われて滑らかな肌となり、走ったりいつもなら絶対に手の届かない「はさ木」のてっぺんに触わったりしました。
ひとしきり遊んだあとは朝食の味噌汁作り。ちょっと前に買ったエストニアのストールをもってきておいて良かったと思いました。次に機会があったら、その時は森のなかを散策したいです。