2025/04/22
茨城県常陸太田市の標高500mに位置する「のら市場」は、農薬・化学肥料・除草剤を一切使用せず、コシヒカリや亜細亜のかおり(米粉用)を自社栽培しています。
5人しか住んでいない限界集落で沢の清流から引き込んだ水など、自然の恵みを受けたお米はお米本来の味がします。
お米はもみで保存し、注文を受けてから脱穀・精米し、米粉は自社で加工し販売。
お米そのものの美味しさを大切にしながら、子どもやアレルギーのある方にも安心して食べていただける食品づくりに取り組んでいます。

もともと私は、スティックシュガーの製造を行い、大手企業との取引をしおりました。
しかし、コロナ禍で突然受注がゼロになり、パート従業員の雇用継続も難しくなってしまいます。
そんな中、以前から興味のあった農業の道へ転換し、食糧自給率の低下や耕作放棄地の増加を目の当たりにしながら、自ら米作りを始めることを決意。
茨城県農政課の紹介を受け、中山間地域にある限界集落(現在3世帯5人が暮らす)の田んぼで、無農薬の稲作をスタートしました。
農薬を使用せずに栽培することの重要性を再認識し、後世に安全な田んぼを残したいという思いから、自然農を本格的に導入。
私は農家出身ではないのですが、今は機械が活躍してくれるので不安はあまりなく、一人で一丁六反をがむしゃらに頑張りました。
標高が高く、棚田の田んぼだったので大変な作業もたくさんありましたが、当時は会社の状況も良くなかったのでやるしかないという気持ちでとにかくひたすら限界集落で農業と向き合う日々。
今では周りからもよくやったねとおっしゃっていただき、自社で稲作・米粉加工・販売を行い、パン、お菓子、天ぷらに適した米粉を提供しています。
米粉を作り始めた理由は、長男が花粉症で、現代人にはアレルギーが多いことが気になったからです。
色々学ぶうちにグルテンが体に良くないと知り、塩なども含め食べるものが大事だと感じました。
米粉は高アミロースのミズホチカラが有名ですが、私は日本の原種であり本来のお米を味わえる高アミロースのあみちゃん米を使用しています。

「のら市場」の目標は、より多くの生産者に自然農を広めること、そして限界集落に人が集まる場を作ることです。
ただ米を作るだけでなく、農業体験や子どもたちが気軽に触れ合える農園を作り、地域全体の活性化を目指しています。
持続可能な農業への取り組みとして、田んぼの畔にも除草剤を使わず、自然の循環を意識した栽培を。
地域の環境保全にも貢献するため、近くのハイキングコースでゴミ拾いを行うなど、小さな行動から地域とのつながりを大切にしています。
今後は平飼いの名古屋コーチンの養鶏も始めたいと考えており、限界集落を守り新たな可能性にも挑戦していきたいです。
のら市場の商品を通じて、自然農の価値をより多くの方に伝え、日本の農業を未来につなげていけるよう頑張ります。


茨城県常陸太田市小妻地区の限界集落で稲作をしています。ご飯としてはコシヒカリを栽培し、米粉用に違う品種も栽培しており、自社で製粉した米粉も販売しています。
お米は全て農薬、肥料、除草剤不使用です。
会社としては食品小分けなどの作業もやっており、体に悪く無い商品をお客様に提供させて頂きたいと考えております。
