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生産者のお便りとお知らせ

「青空のもと、問い続ける自由のかたち。」

2025/09/04

「青空のもと、問い続ける自由のかたち。」

空は広くて、風も通る。 ですが、この放牧場にはネットが張られています。 上まで、しっかりと。

思いだけでは、守れないものがある。

見た目の「自由さ」だけでは、続けられない現実もあります。

猛禽類やカラス。 空からやってくる脅威を防ぐために。 そして、飼養衛生管理基準に沿って、鶏たちを守るために。

この放牧養鶏というかたちを、 未来に繋げていくためには、 ルールの中で、どこまで自然の営みを守れるか。 それが、いつも問われていると感じます。

簡単ではないです。

鶏たちにとって自然であることを大切にしながら、

その自由を整えるために、ときに矛盾するようにも見える 人間のルールを守っていくこと。

その両立は、想像以上に難しいものです。

しかし、 もし守られていなければ。

そしてそのとき、万が一の事態が起きてしまえば。

「やっぱり、ああいう飼い方は危ない」と 決めつけられてしまうかもしれない。

たったひとつの例が、 放牧や平飼いそのものを“危険なやり方”だと 見なされてしまうかもしれない。

そうなれば、本当に終わってしまうと思っています。 この放牧養鶏が、信頼ごと。

そのうえで、私は問い続けています。 鶏たちが、この場所でどう在りたいのか。 囲いの中でも、どうすれば自然の一部として生きていけるのか。

たとえば、境界の設け方ひとつにも、できる限りの工夫を。

空を遮りすぎず、太陽や風、そして青空。 自然の気配を、鶏たちがそのまま感じ取れるように。 それでも、きちんと守れるように。

「囲われていても、世界と切り離さないこと。」

それを形にしています。

そのわずかな違いが、この放牧場のあり方をつくっていると思うのです。

思いだけでは守れない。 しかし、思いがなければ、守る意味もなくなってしまう。

だから今日も、静かに、守り続けています。

NaturalEggLab

————— ※ 放牧という言葉が、 いつも理想と重なるわけではありません。 「自由」を守るには、制限と向き合う矛盾も引き受けなければなりません。

飼養衛生管理基準では、空からの感染リスクへの備えも求められています。 万が一の事態が起きれば、「放牧そのものが危険」とされかねない現実もあります。

だからこそ、「見た目の自由さ」にとらわれず、 見えにくい部分ほど丁寧に。 自然との共生を、本気で続けるために。 本気で。

-放牧鶏「暖鷄」-

NaturalEggLab長崎県(放牧養鶏/平飼い放牧卵itadaki,親鶏肉,スイーツの販売)

“生きものが生きものらしく、生きられるように。”

空と大地、風と陽だまりに包まれて
この地で育つ鶏たちは、
大地を駆け、草、土に触れ、木に登り、砂浴びをして暮らします。
陽のあたる場所でまどろみ、風の通り道を見つけては羽をひろげる——
そんな日々の延長に、卵はそっと生まれます。

私たちが大切にしているのは、卵の量でも効率でもありません。
“どう生きたいか”を鶏たちに問い、
その声なき声に耳を澄ませながら、
いのちのリズムによりそった暮らしを提供し続けています。

いのちを急かさず、搾り取らず、
その存在をまるごと尊重すること。
そんな環境から生まれる一粒には、
季節も、暮らしも、いのちの時間もすべてが宿っています。

私たちは、その卵を
“いただく”という敬意とともに、あなたのもとへ大切にお届けします。

たくさんの卵より、たくさんの笑顔を。

この一粒が、
あなたの中にある“あたたかさ”や“豊かさ”と、
そっと響きあいますように。

── NaturalEggLab 山野暖尭


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