お歳暮

生産者のお便りとお知らせ

ここでの夏と産卵について

酷暑の夏

皆さんこんにちは!

ナチュラルエッグラボの山野です!

暑い暑い夏が終わりに?近づいて参りました。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

今日はここで暮らす鶏たちの夏場の生活、産卵についてお話しします。

鶏は暑いのが苦手

今年の夏は本当に暑くなりました。 (毎年毎年こういう発言になるのでしょうが)

人間もそうですが、鶏たちにとって暑さというのは、生活する上でとても厳しい環境です。

人間と違うのは、 羽毛に覆われ、汗腺がないという点です。 また、暑くなると、 食べる量も減ります。

人間は汗腺があり、汗をかくことで体温を調節する機能も持っています。 (体温が上がりすぎないように)

然しながら鶏は汗腺がなく、汗はかけません。

では、どのように体温を調節するのか。

飲水・フルーツ・木陰・風...

汗腺がないため、口を開けて呼吸することで冷たい空気を取り込んだり熱を放出させます。 また暑くなると、脇を開け風を取り入れたり、熱がこもらないようにします。

このようなことから、 先ずは鶏舎内の温度管理になります。 生活する場所が暑くなりすぎないように調整できれば問題ありません。

然しながらうちは工場型畜産とは違い、鶏舎に大型の空調設備等は設置できておりません。

工夫としては、日陰が多くできる位置に鶏舎を建てており、換気口となる天井窓などの設置、ウォーターシャワーを時折使用したり、鶏舎周りのうち水などで鶏舎内の温度を管理しています。 これでもまだまだ暑さは感じますので、少しでも快適に暮らせるようにと創意工夫の日々です。

次はお水です。

冷たい水を飲むことで体の中から冷やすことができます。 なのでできるだけ冷たい水を常に用意できる環境が必要になります。

これもまた、未だ水の冷却システムなどを設置出来ておりませんので、 これまで、自分で大きめの氷を作り、水飲み場に投入という原始的ですが有効な手段を用い、冷たい水を飲んでもらっていました。

今年の梅雨に自動給水を導入し、水は飲んだ分だけ自然と出てくるものになりましたので、「水を入れて運ぶ」という作業がなくなり大変ありがたく感じています。

が、先述した通り、 冷却システム等がないため、 夏場は管が暑くなり、お湯のような水が出てきますので、例年と同じように氷を作り、飲水するところに投入して冷たい水を飲んでもらえるように努めています。

フルーツ(スイカ)

そして、お水ともう一つ。 体の中から冷やすということでは、毎年恒例のスイカをデザートに食べてもらっています。 もちろん人間も一緒ですが、水分の多いスイカですから、食べすぎるとお腹を壊す可能性があるので、鶏たちの様子を見ながら、適量に気をつけます。

今年は特に厳しい暑さと感じたため、 スイカを凍らした「冷凍スイカ」がメインとなりました! 美味しそうに涼しげにつつく鶏たちを観て、とても嬉しかったです!

今まで述べた対策や作業は大変地味ですが、 こうした環境を整えることで、鶏たちが暮らしやすく、暑い夏の中で体調を崩さず健康に生活してもらえます。 また、普通だと餌を食べる量が減りますが、 餌の配合やこうした地味な対策により、 ここでは特に減るということはありません。

産卵

この様に暑い夏は苦手な動物であるため、 産卵も少なくなります。

元々こちらでは、 たくさん卵を産むために! という考え方で飼養しておらず、 何よりも第一に鶏が健康で、楽しく暮らしてくれること。 その中でもたらしてくれる質の良い卵。 そんな環境をと取り組んでいます。

餌に関しても、多く産卵する様に構成しておらず、健康的で体内の環境を整え、質の良い卵をと構成しています。 また、季節や体調に合わせ配合を見直し、飼料を毎日作っています。

暮らす環境も平飼い放牧という形で、たくさん運動しておりますし、外の環境での様々な多種多様な刺激というものを受け、暮らしております。

なので、通常時から自分たちのタイミング(体内を整えた状態)で産卵してくれており、 他と比べ産卵率としては低めです。 夏場となるとそれより低くなってきます。

然しながら今年の夏は、 対策の効果もあり、極端な減少というところまではいかず、マイペースに産んでくれました。

何よりも、 この暑さでも、元気いっぱい走り回る鶏たちの姿、声が、一番ありがたいことでした。

それでも通常よりは少なくなりますので、 定期便の皆さんにも、卵のお届けを待っていただくなど、ご迷惑をおかけいたしましたが、 いつもいつも温かくご理解いただき感謝申し上げます🙏 (通常でもお待たせいたしますがご理解のほど何卒🙏)

現在、回復傾向にあり、順調に産卵してくれております。

ありがとうございます!!(鶏たちに)

大切な皆様へ

今回、夏場の生活や産卵についてお話しいたしました。

いかがでしたでしょうか?

一生カゴの中でも空調の効いた生活の方が快適な可能性もあると思いますし、 鶏たちにとって良い環境かもしれません。

然しながら、

暑い、寒い、痒い、痛い、楽しい、嬉しい、うるさい、いい匂い、臭い、びっくり!....

あげればキリがありませんが、 様々な刺激や体験がある環境で暮らす方が、 動物的かなと私は考えています。

私たち人間の大切な食糧となる卵。 然し、そのかけがえのない卵を産んでくれる鶏たちの暮らしはどうでしょうか?

その卵を産んでくれる鶏たちに、生き生きと暮らしてもらう事が私の望みです。

ここで暮らす鶏たちのことをご理解いただき、 お待ちいただくにも関わらず、その様な卵を求めてくださり、 温かいメッセージや応援ご支援、 いつも見守ってくださり、 本当にありがとうございます!

そんな皆様のお陰様で今日もナチュラルエッグラボの鶏たちは元気いっぱい暮らしています!!🐓

今後もっと放牧場を大きくしたり、鶏たちが楽しめ、快適に暮らせる、 より良い環境を整えていきたいと考えております。

皆さんのご支援、応援に大変助けられ、勇気づけられております!

心より感謝申し上げます。

誠にありがとうございます😊🙏

ナチュラルエッグラボ 山野暖尭

今年の夏の冷凍スイカ🍉

普通のスイカだと皮に穴開けて中身からいきますが、 冷凍なので綺麗に外から🍉笑

ナチュラルエッグラボ長崎県(放牧養鶏/平戸平飼い放牧卵itadaki,親鶏肉,スイーツの販売)

平戸平飼い放牧卵itadaki
私たちは、なによりも卵を産んでくれる鶏達の「生き方」を大切に考えています。
自然豊かな歴史とロマンの街、長崎県は平戸の地で、平飼い放牧養鶏を行っております。
鶏たちに最適な環境を、鶏たちから学び、常に追い求めています。
青空の下、自由に駆け回り、思いきり羽根を伸ばす。
砂浴びをし、太陽を浴び、風を感じる。
そんな鶏たちが、ひとつひとつ一所懸命に産む卵。
卵は「いただく」もの。
私たちの使命は、鶏たちの「生きた証」をお届けすることです。


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