7月に始まった杜仲(とちゅう)の収穫作業は、秋の訪れとともに無事終了しました。夏場の畑では、まだ薄暗い日の出とともに作業がスタートします。朝の澄んだ空気の中で葉をひとつひとつ丁寧に摘み取り、日中の厳しい暑さを避けながら進めていく収穫作業は、まさに自然と向き合う時間そのものです。
そして、暑さがやわらぐ夕方には、収穫した杜仲を広げ、じっくりと乾燥させる工程が待っています。天候を見極めながら行うこの作業は、品質を左右する大切な時間でもあり、気を抜けない日々の積み重ねでした。
気づけば季節は足早に移ろい、いつのまにか秋を通り過ぎて、冬支度に追われる頃となりました。朝晩の冷え込みが増し、畑の景色も少しずつ冬の色合いへと変わっていきます。厳しい冬が訪れれば、杜仲の木々は休眠の季節に入りますが、その先には再び生命が息吹く春が待っています。自然のサイクルを感じるこの時期は、私たち農に携わる者にとって、気持ちを整える節目でもあります。