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生産者のお便りとお知らせ

杜仲の畑も冬支度

忙しかった収穫も終わり、いよいよ冬の到来

7月に始まった杜仲(とちゅう)の収穫作業は、秋の訪れとともに無事終了しました。夏場の畑では、まだ薄暗い日の出とともに作業がスタートします。朝の澄んだ空気の中で葉をひとつひとつ丁寧に摘み取り、日中の厳しい暑さを避けながら進めていく収穫作業は、まさに自然と向き合う時間そのものです。 そして、暑さがやわらぐ夕方には、収穫した杜仲を広げ、じっくりと乾燥させる工程が待っています。天候を見極めながら行うこの作業は、品質を左右する大切な時間でもあり、気を抜けない日々の積み重ねでした。

気づけば季節は足早に移ろい、いつのまにか秋を通り過ぎて、冬支度に追われる頃となりました。朝晩の冷え込みが増し、畑の景色も少しずつ冬の色合いへと変わっていきます。厳しい冬が訪れれば、杜仲の木々は休眠の季節に入りますが、その先には再び生命が息吹く春が待っています。自然のサイクルを感じるこの時期は、私たち農に携わる者にとって、気持ちを整える節目でもあります。

冬場の主な作業は、来年の健やかな生育を支えるための冬の剪定と、土に栄養を与える寒肥(かんごえ)の施肥です。枯れた枝を丁寧に整理し、余分な負担を取り除くことで、木々が冬を越え、春に力強く芽吹くための準備を整えます。土づくりもまた重要で、ゆっくりと効く寒肥は、来季の生育を陰で支える大切な作業です。 年が明ける頃には、いよいよ春に向けた本格的な剪定が始まり、杜仲の畑は次のシーズンへの準備を本格化させていきます。

四季の移ろいとともに姿を変える杜仲畑。 今年も残すところわずか一カ月となりましたが、生命の循環に寄り添いながら、木々の恵みに感謝し、また来年へと続く農の営みに励んでいきます。

杜仲茶専門店Minowa Tea Garden長野県(杜仲茶栽培製造販売)

長野県伊那谷にあるMinowa Tea Gardenは、かつて杜仲茶の産地だったこの地で、再び杜仲茶の文化をよみがえらせたいという想いから始まりました。
化学合成農薬・化学肥料は使わず、有機JAS認可の自然由来資材を用いた農法を実践。手摘みで丁寧に収穫し、天日干しと伝統の焙煎技術で香ばしくまろやかに仕上げています。
冷めても美味しく、カフェイン・カロリーゼロで体にもやさしい杜仲茶を、地域の誇りとともに全国へお届けしています。現在、有機JAS認証取得も目指して奮闘中です。

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