
本格的な杜仲葉の収穫が始まり、畑は朝から活気に包まれています。夏の日差しの下、青々と茂った杜仲の木々が風に揺れるたびに、独特の香りがふわりと広がり、いよいよこの季節が来たのだと実感します。7月後半からは収穫も最盛期を迎え、8月に入ると横枝から、縦にまっすぐ伸びた本枝の収穫へと移ります。葉の厚みや艶を見極めながら、ひと枝ずつ丁寧に摘み取る作業は、集中力と体力の両方を必要とします。
そんな中、障がい者の方々の就労支援という素晴らしい活動をされている施設のスタッフの皆さんが、杜仲葉の収穫体験に来てくださいました。皆さんは炎天下でも笑顔を絶やさず、真剣に収穫方法の説明を聞き、いざ作業が始まると経験者顔負けの手際の良さに驚かされました。スピードだけでなく、葉を傷めないように丁寧に扱う姿勢は、私たちにとっても大きな学びとなりました。


畑の中では、時折セミの声が響き、摘みたての杜仲葉の香りが一面に広がります。こうした出会いや繋がりは、私たちにとってかけがえのない宝物です。これからも地域や人と人との関わりを大切にしながら、杜仲葉の魅力を届けていきたいと思います。
今後は、生徒さんたちにもお手伝いをいただきながら本収穫に入ります。私たちにとっても初めての取り組みであり、とても楽しみです。9月中旬までは、日の出から収穫、日中に除草作業、夕方に天日で乾燥させた杜仲葉の回収と、大忙しの日々が続きます。次回は、生徒さんたちとの収穫の様子をお届けします。
