
初夏の訪れを感じさせる、小さな訪問者との出会い。
長野県も梅雨入りを迎え、伊那谷にある杜仲畑も、数日雨が続いていました。 今日はようやく雨が上がり、梅雨の晴れ間に農地を巡回してきました。
私たちの杜仲畑では、化学肥料や化学合成農薬を使わない有機栽培に準拠した栽培方法に取り組んでいます。
ですので、この時期の畑には、たくさんの生命があふれています。 杜仲の木々を見ていると、葉の上でひと休みしている小さなアマガエルに出会いました。

一昔前、杜仲は「強い木」とされ、病害虫の心配が少ないと言われていましたが、実際はきちんと管理しないと、虫の被害や黒星病、胴枯病といった病気にかかることがあります。
特にこの梅雨時期から梅雨明けにかけての、温度と湿度の変化が大きい時期は要注意です。
そのため、私たちは毎年この季節になると、早朝の農地巡回を欠かしません。 アマガエルや蜂は、杜仲の葉につく害虫を食べてくれる頼もしい存在。 時には蜂に刺されてしまうこともありますが、彼らの存在があってこそ、杜仲は元気に育つのだと思います。
自然のバランスの中で生きる命たちに支えられながら、今日も「杜仲の杜」は静かに育まれています。