くろやなぎ農園について

長野県上水内郡飯綱町で自然農法で里山暮らしをしています

  • 所在地:長野県上水内郡飯綱町 長野県の北部、長野市市街地から車で30分ほどの場所に飯綱町は位置します。 町の人口は約11, 000人。標高1,917メートルの飯縄山の麓に広がる、のどかな町です。

  • 作物:自然農法の米、野菜、果物 土づくり:健康な野菜を育てるために、農薬や肥料を使わずに山の腐葉土を使ったこだわりの土づくりを行っています。

特徴:きのこ類や果物も豊富で、天然の山菜も採れる環境・土・水が良い場所にあります。

健康のために良いものを自分で作ろうと始めた農業

健康を保つためには、良質な食べ物を摂取することが必要不可欠です。 しかし、市販の野菜や果物には、農薬や化学物質が多く含まれていることが問題となっています。 このような状況を改善するため、1994年(48歳の時)に公務員を辞め、農業を始めました。

◎農業の始まりと試練

自分が食べたい品質の野菜や果物を手に入れるため、自分で作ることを決意しました。1年目はうまくいきましたが、2年目からは徐々に悪化し、4年目には、植えたタラの木も枯れてしまう事態に陥りました。このような状況に直面した時、農業を辞めることも考えました。

そんな折、ふと見渡した山際にあるたらの木だけが枯れていないことに気がつき、枯れなかったタラの木を観察すると、山の腐葉土まで根を伸ばしていたことがわかりました。試しに翌年から山の腐葉土を畑に取り入れてみると、農作物をしっかりと育てることに成功しました。山の木が病害虫に強いのは、山の腐葉土のおかげだったのです。

このように、自然界の仕組みを学ぶことで、自然栽培の恵みを手に入れられたのです。

◎自然栽培の恵みと健康

若い頃から病気になるのは食べ物が影響していると考え、世の中の動きからも感じていました。現在では、野菜は十分に甘いので砂糖を家に置かず、甘いものが食べたくなった時は、干し柿やはちみつなどを食べます。塩は天日干しの塩を使っています。 自然栽培の作物から得られる恵みは、健康にも良い影響を与えるのです。

最初は苦労も多かったのですが、自然界の仕組みを学ぶことで、自然栽培の恵みを手に入れることができました。その恵みからは、健康にも良い影響を与えることが分かり、健康を維持していきたい、みなさんと共有したいと考えております。

復活させたい里山に向けて

◎経済的な目的ではなかった農業の始まり

私は自分自身の食のために農業を始めました。 農業をするうえでの採算や売上はあまり気にしておらず、食べるための野菜や山菜を育てることが目的でした。 最近では手伝いをしてくれる方がいるため、彼らにはきちんとお金を支払いたいと考え、たべるとくらすで販売を始めました。 これによって、私たちが育てた野菜や山菜を多くの方に届けることができるようになりました。

◎山菜の美味しさと恵みに感謝

私たちが暮らす山では、春には山菜、秋にはきのこを採ることができます。 特にきのこは、毎日食べても飽きないほどの美味しさがあります。 きのこを採りながら、山が私たちに与えてくれる恵みや豊かさに改めて感謝することができます。 山菜やきのこを食べることで、私たちは自然と共に暮らしていることを感じています。

◎復活させたい里山への思い

私たちが暮らす里山は、畑と山が一体となって成り立っています。 手伝いをして下さる方を迎え、里山の復活も目指したいと考えています。 里山の復活は、私たちが自然と共に暮らすことができることを意味しています。

5年後、10年後の里山の美しさを夢見て、復活を成し遂げたいと考えています。