2025/11/25
岡山ののどかな土地で、シャインマスカットを中心に複数種類のぶどうを育てています。
毎年の気候に向き合いながら、できるだけ自然に負担をかけない栽培を心がけてきました。
シャインマスカットのほか、マスカット・オブ・アレキサンドリア、紫苑、コールマンも少しずつ育てています。
祖父の代から続くぶどう農家に育ち、土のある暮らしが当たり前の環境でした。
慣れ親しんだ土を守りたい気持ちが強く、除草剤は長年使わず、ハウス周りでは多くの生き物がのびのびと暮らしています。
房の大きさや成長の速さも一本一本違うのが面白く、その個性を大切にしながら木を見守っています。
自然の姿に寄り添ったぶどう作りをしていると、見た目が整いすぎない房になることもあります。
それでも「こういう育ち方をしたから、この味になるんだな」と感じられる瞬間が増えています。
ぶどう本来の力を信じ、木と一緒に育つような気持ちで向き合っています。

祖父と父がぶどう専業農家だったため、子どもの頃から土に触れる暮らしが身近にありました。
学生になり県外で暮らすと、土に手が届かない都会の環境に違和感があり、土のある場所が自分にとって落ち着く場所だと気づきます。
そして、社会人になってからは外で働きつつ、休日は農作業を手伝う生活でした。
やがてシャインマスカットの栽培を始め、お客様から「おいしい」と言っていただけたことが嬉しく、少しずつ方向性が見えてきました。
その頃父が体調を崩したこともあり、本格的に農業の道へ進むことを決心。
でも、栽培を続ける中で、使用した薬剤の影響で蟻が動かなくなっていた光景を見て、心が痛むことがありました。
自分自身は添加物を避ける食生活を大切にしていたこともあり、「木だって生きものなのに、これはどうなんだろう」という思いがどんどん強くなったのです。
2020年に無農薬へ挑戦しましたが、最初はうまくいかず失敗。
1年に一度しか挑戦できない難しさもありましたが、毎年少しずつ改善しながら薬を減らす方法を探ってきました。
そんな中、飼っていたヤギに赤ちゃんが生まれた瞬間に立ち会いました。
生まれたての命のまっすぐさに触れ、「この子たちのそばに、余計なものを広げたくない」という気持ちが自然と湧き、無農薬へ進む最後の後押しになりました。
無農薬にすると木の姿も変わり、残る粒だけで房が形づくられるような“自然の姿”に近づきます。
見た目は市場流通のぶどうとは違っても、「これが本来の姿なんだ」と思える味わいが感じられるようになりました。
時間はかかりましたが、試行錯誤を重ね、やっと今の形にたどりついています。

目指しているのは、「無農薬でも、きれいな姿で育つぶどう」を当たり前にすることです。
見た目だけを整えるために何かを足すのではなく、木の本来の力を引き出すことで、その先の農業の形も変わっていくのではないかと感じるのです。
だから、自然の中で、人間もその一部として共に暮らしていることを大切にしています。
除草剤を使わないハウス周りには、名前の知らない生き物や野鳥がたくさん集まり、仕事の合間にふっと癒しをくれる存在です。
そんな環境と共に育ったぶどうを、「自然に負荷をかけない選択を応援したい」と思ってくださる方に届けられたら嬉しいです。
いつか、無農薬のぶどうが「特別」ではなく「普通」になる未来をつくりたいと願っています。
その一歩を、ここから積み重ねていきたいと思っています。


岡山ののどかな土地で、できる限り農薬に頼らないぶどう作りを続けています。
祖父の代から続く畑で土や生き物と共にある環境を大切にしながら、木の個性や畑の息づかいを感じ取るように、一本一本と向き合ってきました。
除草剤・化学肥料は長く使わず、無農薬に近づけるための工夫を、毎年の気候を見ながら少しずつ積み重ねています。
自然の力を活かして育ったぶどうは、見た目が揃わないこともありますが、その分だけ素直な味わいが感じられるようになりました。
畑の環境や育ち方まるごと伝わる、やさしいぶどうをお届けできたら嬉しいです。
