実家にて。
実家には、家の庭から続く階段を下ると、小さな畑があります。
昔から、休日にゴロゴロのんびりテレビを見ていたら、
よく掃き掃除を手伝わされた、30段ほどの急な階段。
私が生まれる前は、養鶏をしていて、ひよこちゃんを育てる小屋があったとか。
今では、季節の野菜を育てる家庭菜園になっています。
先日、実家にてジャム作業をして、ひと段落ついた時、
気分転換に夕餉に使う野菜を頂戴しに行こう、ふふふ。と、思い立ち。
久しぶりに階段へ。
そーしたら!
細い階段の道に、シャガの花が咲き乱れ。
満開。
花の小道になっていました。
思わず、
幸せやん。
なにこれ、幸せやん。
紙芝居かの如く、
一夜めくれば「寒!」
場面は冬に。
夜中寝ていると、(背中が寒いな・・・。)
夢うつつで、布団を探してきちんとして暖かくなって安心して
大爆睡再び。
の日の朝、布団から出ようにも空気が冷え過ぎていて少し布団の中で思案します。
今年の冬は、じわじわではなく、ばっとやって来ました。
確かに、予報では言っていました。
でも、脳は「寒いんだね。覚悟しておくよ」と言ってはいますが、皮膚の方が
「寒い系ね・・・。」ふんわりとしているところがある。
で、こんな風に「寒い」を思い出した皮膚がびっくり仰天です。
爽やかな冷たい空気の中、一番風を通さないあれやこれやを探しパジャマの上に重ねていきます。
昔、石油ストーブで、やけどの手前ぐらいまであったまってからでないと着替えもできない寒がりだったので
毎朝
「布団から出て温みがあるうちに、着替えをすませなさい」とそんな寒がりを見かねた父に言われていました。
相変わらず、寒がりで父のいいアドバイスも聞けずモコモコになって朝を過ごします。
こめちゃんも同じくです。
ちょっと竹が必要になったので、竹やぶにやってきた私と妹
どの竹がいいか品定めです。
品定めしているうちに、
「この竹は、これに使えるんちゃう?」
「この竹素敵」
「これでさ、あれしたらいいんちゃう?」
2本竹を着ればいいだけなのに、欲張る欲張る。
あの竹この竹と彷徨い歩いて、竹林から出てきて妹を見ると
『!』
毛足の柔らかなフリースに竹やぶのお土産をいっぱいつけています。
ま、妹はそんな自分になっているとは気付かず
竹のいらない枝を落として
「暑〜!めちゃくちゃ暑くなってきたわ〜」
とおもむをにフリースの上着を脱ぎました。
気づくな。
「いやーーーーーっ!」
子供の頃ファミコンが買って貰えない系だった私は
いまだに、マリオブラザーズは楽しいゲームです。
そして、自分でも驚くほどの下手くそさです。
流石にマリオが「いい加減にして」と言って画面からこっちを
見てくるんじゃなかろうかと思うほど、ジャンプしてカメにタッチして死ぬレベルです。
小学生の頃、どんなに優等生になろうとも交換条件は一切応じて貰えなかった私にとって
大人というチケットを手に入れて、何ならどのゲームも、何時まででもできる。
そんな今、甥っ子のゲーム機でチョロリとやってみるのですが
下手くそ過ぎて、横で見ている甥っ子達がだんだん腹が立ってくるのが肌で伝わるほど。
刺すような視線に耐えきれずコントローラーをそっとお返し。
でも、楽しいよな・・・。
ジャンプしてさ、星にぶつかって変身してさ、きのことってさ。
畑で、キノコを見つけてそんなマリオを思い出した私。
夏の収穫の後のブルーベリー畑は、のどかです。
移ろいゆく季節をの〜んびりと味わっているように思えます。
頑張ってくれたものね。
そんな気持ちで、木々を見ていきます。
『!』
おかしい・・・・。
何だろう。
いつもと変わらない畑ではありますが、何か違う。
端から端までを、見回ることに島・・・『!』
ネットがビリビリに破れているではないですか!
嘘やん(泣)
足元に目をやると
これは!!!!
鹿のフン!
神社では、祭りの際にお餅まきがあります。
これが子どもにとっては、楽しすぎる行事です。
神社の大きな岩の上から、桶に入れられた真っ白のお餅が
掛け声とともに一斉に撒かれます。
おじいちゃんやお父さんたちは、少し、相当お酒が入っているので
大盛り上がりです。
お酒くさい大人の最前列は子どもたち。
優しくお餅をたくさん蒔いてもらいます。
これを拾うのがそれはそれは楽しくて楽しくて。
みんな無我夢中で一個のお餅に一斉に手を伸ばします。
でも、大人はそっと手を緩め子どもに
子どもは、自分より小さな子に持たせてやります。
秋だ!
もう、急に秋になって慌てる。
今年の夏は、のんびりと長居していたが、
急に帰った。
そう。
さようならの挨拶もなしで、毎回余韻だけが残り
半袖半ズボンで立ち尽くしている私だけが残る。
慌てて、靴下やら上着を引っ張り出して着るのですが
半年ぶりに袖を通す上着は、もう懐かしい匂いを放っています。
暑さ対策で、今年も色んなひんやり道具を買いました。
私が昼間に畑にいることを知った先輩なんて、最新の冷やすヘッドホンのような
家電をくだすって、畑でDJな見た目。
妹は氷嚢の親分のようなのをプレゼントしてくれたり。
おかげで、熱中症知らずでとても快適にそして楽しく夏の仕事をさせてもらいました。
それらの道具もしばらくなおしておきます。
次の夏のために!
こめちゃんも、家の中の一番涼しいところを移動して過ごしていましたが
急にモフモフしたファブリックに潜って出てこなくなりました。
畑の帰り。
妹がいつも運転してくれます。
私は、シシよけのゲートを閉めて車に向かいます。
視線!
「え!」
「・・・(熊)💦』
近所の山で熊が出たと回覧板が回るようになった昨今。
鈴を持たずに、ぼんやりと山に入っている自分を恨みます。
この瞬間に
頭の中は、高速で様々な思いを巡らせました。
ニュースになるのかな。
逃げきれるかな。
武器あったっけな?
え?闘う気私・・・。
あぁ、やっぱり人なんぞ自然には勝てへん・・・。
生きる!
「バタン!」
車にダッシュで乗り込んで
もう一度視線の先を確認。
・・・・。
「どうしたん?」
挙動不審極まる姉に妹も不思議そうに声をかけます。
「熊」
「え!!!!」
「かと思ったら、木やった。」
「え〜!も〜!なにぃーーーーっ!」
そりゃ妹怒るわよね。
でも、お姉ちゃんはこの数秒で物凄くいろんなことを考えたんだよ。
妹を巻き添えにしないようにとも考えを巡らせたんだよ。
ま、いい案は見つけられんかったがね・・・。
急にびっくりさせられた妹に、私がクマと見間違えた木をしっかりと
実況見分してみました。
図鑑などでよく目にする「昆虫が見ている世界」
昆虫は複眼だと言われています。
私の見ている世界と、だいぶ違う世界を見ています。
だからなのか、びっくりする現場を毎年目にします。
それがこちらです。
ブルーベリーの収穫の時期は朝が早いです。
のんびりと準備していると、大抵父に目で煽られます。
相変わらず反抗期の私ゆえ、父は言葉ではなく「目チカラ」で
いいたい事を言うようになってきました。
眼差しビームでやられないうちに、畑へ向かいます。
ボケ〜っと畑に行くと大抵何か「めざまし」が待っています。
本日は顔面に飛び出してきたこの毛虫。
『ヒィ〜っ!」