2025/06/15
阿部農園は、沖縄県北部、大宜味村白浜の山の上にあるパイナップル農園です。
約70aの畑に2万株ものパイナップルを育てています。
山の緑に囲まれた静かな環境で、農薬を使わず、有機JAS認証を取得した自然に寄り添う自然栽培です。
主な品種はスナックパインとして知られるボゴール種や、ジューシーで芯まで食べられるゴールドバレル。さらに、果肉が白く熟すとココナッツの香りが漂うホワイトココ、しゃくしゃく食感のサンドルチェ、そして加工用にも使われる昔ながらのN種など、多彩なパイナップルを育てています。
阿部農園のパイナップルは、ホルモン剤を使用せず、自然のタイミングで実ったものだけを収穫。
旬のおいしさを大切に、丁寧にネットをかけて日焼けや鳥獣害から守りながら育てています。
肥料も自家製のぼかし肥や発酵鶏糞を中心に使用し、栽培環境にもこだわっています。
鳥獣害対策のネットかけはひとつひとつ丁寧に。
自家製のぼかし肥料作りをすると、庭で飼う鶏もすかさず食べに来ます。
阿部農園は、2019年に私たち家族が岡山から沖縄へ移住したことから始まりました。
結婚と出産を機に、「寒いのが苦手だから、温かい場所で、あたたかい人たちと暮らしたい」と思い、沖縄への移住を決意しました。
最初は名護市の農園で葉野菜の栽培や配達の仕事に携わっていたのですが、そこで出会った採れたてのパイナップルの美味しさに心を奪われ、「パイナップルのことをもっと知りたい」と思うようになったのです。
その思いが高じて、農業研究センター名護支所に転職し、パイナップル班に所属。
栽培方法や品種の特徴などを現場で学ばせてもらいました。
2022年には念願の農地を借りることができ、仕事を続けながら畑を整え、2023年10月に専業農家として独立。
2024年には有機JAS認証を取得し、初めての収穫を迎えることができました。
現在は、一人で無理なく管理できる範囲を大切にしながら、日々丁寧に栽培に取り組んでいます。
もともと「自分たちが食べたいものを育てたい」という気持ちが出発点だったので、パイナップルだけでなく、ドラゴンフルーツやバナナ、お茶なども少しずつ栽培中です。
この地に導かれ、出会えた人や自然に恵まれて、こうして農業を続けられていることに心から感謝しています。
これからも自然に寄り添いながら、沖縄の風土を活かした農業を続けていきたいです。
阿部農園のパイナップルは、添加物や農薬を避けたい方、自然本来の旬を大切にしたい方におすすめです。
特に、自然栽培の背景や生産者の思いを理解してくださる方にお届けしたいと考えています。
収量を上げるために一般的に使われる花芽誘導のホルモン剤は使わず、旬に実る自然なタイミングを尊重して栽培。
そのため、収穫時期は毎年異なりますが、本来の味わいと香りが楽しめるパイナップルが育ちます。
また、沖縄の赤土が大雨で海に流れてしまうことを防ぐため、阿部農園ではベチバーの植栽や緑肥の利用、U字溝の設置、土留めの工夫などを徹底しています。
環境に配慮しつつ、持続可能な農業を目指す取り組みです。
今後はドラゴンフルーツやバナナなど、南国果実を通年で楽しめる農園づくりを目指しています。
少しずつ、でも確実に、自分たちが育てたい果物をひとつずつ丁寧に育てていく。
そんな想いを大切に、これからも日々の営みを続けていきます。
沖縄県の北部、大宜味村。海とやんばるの森に囲まれた標高約150mの小高い山の上で、パイナップルを中心とした熱帯果樹を栽培しています。2024年より有機JAS認証を取得。農薬、化学肥料、ホルモン剤を使用せず、果実が持つ本来の「旬」を大切にしています。
