8月の御膳おしながき

8月のおしながき

・オクラのおひたし ・梅しそロール揚げ ・真鯛の西京焼き風 ・かぼちゃサラダ ・海老天 ・ナスの味噌田楽 ・松風焼き ・平飼い卵の玉子焼き ・野菜巻き ・いなり寿司

今月のメイン野菜は、たなまち農園の「オクラ」 そのほかのお野菜も、主に福岡の農家さんが大切に育てた有機または特別栽培のものを使用しています。 添加物不使用。自然の恵みをぎゅっと詰めました。

○オクラのおひたし たなまち農園で大切に育まれた旬のオクラをたっぷりの出汁に浸しました。鹿児島県枕崎産のかつお節と、北海道産の昆布から出汁をとっています。

○梅しそロール揚げ 薄切りの豚肉にチーズや大葉、ねり梅を重ねて揚げた柔らかい食感のカツです。香り豊かな大葉は、薬膳では「行気(こうき)」の働きがあると考えられています。気の流れを促し、イライラや憂鬱などで張りつめた「気」を発散する食材です。

○真鯛の西京焼き風 国産真鯛をみそに漬け込んで、ふっくらと焼き上げました。みそは、江戸時代から一六〇年続く博多の醤油屋「ジョーキュウ(上久)」の無添加合わせ味噌を使用しています。

○かぼちゃサラダ ほくほくの食感に、かぼちゃの甘みがしっかりと感じられます。調味料には、国産有精卵のやさしい味わいのマヨネーズを使用しました。水切りヨーグルトのさっぱりとした風味と、かぼちゃの種の食感をお楽しみください。

○海老天 えびのうま味を感じるシンプルな味わいです。ぷりっとしたえびをお楽しみください。えびは、薬膳では体力・気力を高めるスタミナ食材と考えられています。足腰を温めるので、冷え性の方にもおすすめの食材です。

○ナスの味噌田楽 さっと揚げたナスに甘辛い赤味噌が味わい深いおかずです。

○松風焼き 鶏ひき肉にくるみやマッシュルームを混ぜ込み、表面にケシの実を敷き詰めて焼き上げた一品です。松風焼きという料理名は、平安時代の和歌の一節に「松風(待つ風)ばかりで浦さびし」と詠まれたことが由来といわれています。表面の部分のみケシの実でトッピングされている(=裏は寂しい)ということから名付けられたそう。松風には裏がないため、隠しことがなく正直に生きることを表す縁起物でもあります。

○平飼い卵の玉子焼き 唐津の潮風を感じる自然豊かで風通しの良い環境でのびのび育てられた卵を使用しています。卵は、不足している体液や血液を補い、「養心(心を補う)」の働きがあると考えられています。日中暑くなり、血を全身に循環させている「心」を養生する一品です。

○野菜巻き 油揚げに鶏肉と野菜を巻き、あっさりとした味わいながらみそのコクを感じます。ネギの香味が程よいアクセントとなっています。

○いなり寿司 炊きたてのご飯にごぼうの笹がきとしいたけ、寿司酢を混ぜ合わせ、丁寧に炊いた油揚げで一つひとつぎゅっと包んでいます。酸味の効いたおいなりさん、夏バテのときにも、するっと食べられますよ。