2024/04/15
素ヱコ農園は、限りなく自然に近い環境で育てるために「平飼い」での飼育をおこなっています。
「人にも鶏にも、環境にもやさしく」をモットーに循環型農業の考え方を基に養鶏です。
農園名は、僕(代表の松本)のばあちゃんの名前から名付けました。
素=のびのびしている様子
えこ(エコ)=循環
「ありのままで!」という考えのもと、のびのびとした環境で自然に近い環境を整えています。
また、「自然豊かな伊万里ならではのことをしたい。」という想いもあり、メーカーの配合飼料を使用せず、地元の米農家さんから、人も食べられるけども少し形や色が悪いため規格外となった「お米」、漁師さんからはサイズや割れてしまって規格外となった「いりこ」、豆腐屋さんで活用できずに捨てられていた「おから」などをいただいて活用。
地元の方々と協力して本来捨てられるはずだった資源を有効活用することで、佐賀県伊万里市ならではの自然由来の餌作りをおこなっています。
餌を自分たちで集めて作るのは重労働ですが、ここだけは譲れません。
黄身を濃くするための添加物などは使わず、本当に必要なものだけを与えているので、黄身がレモンイエローになっているのが特徴です。
作業は大変ですが、鶏がストレスなく元気に育ってくれることが一番!
循環型農業を実践し、鶏にも環境にも優しい農業を目指して様々なことに挑戦しています。

僕は佐賀の街の方で生まれ育ったのですが、祖母が暮らす伊万里が大好きでした。
じいちゃんを亡くし、一人で農作業をしていたばあちゃん。
伊万里が気に入っていた僕は、両親を説得して中学高校時代を伊万里に住むことにしたのです。
中学高校の6年間、ばあちゃんと二人暮らしをしました。
そこで玄米食だったり育てた野菜だったり、自然と食生活や健康に気をつけるようになったと思います。
僕は、将来、この田舎に帰りばあちゃんのもとで何かしたいと思っていました。
そこで、大学では農業への可能性を考え大学でオランダへ留学し、農業を学びます。
オランダは循環型農業が主流で、なぜオーガニックなのか?と現地の人に取材してみると、地球のためという返事がくるような場所でした。
循環型農業を学ぶうちにオランダと日本は違うということもわかってきたのですが、とても素敵な農業だと思い今の養鶏にも繋がります。
大学を卒業する間近、都会で就職するか田舎のばあちゃんと暮らすかで、悩みました。
わかっていたことは、ばあちゃんがやっている農業じゃ暮らしていけないこと。
でも、僕は社会人経験ゼロ農業未経験のただの大学生。
悩んだ結果、「ばあちゃんと暮らせる時間は短い」と思い、都内の大手企業の内定を蹴って田舎で暮らす道を選びました。
いろんな人の反対を押し切って農家になったものの、僕は大学を出たての22歳の新規就農者。
お金も経験も知識も土地もない中で、大学生時のオランダ留学で学んだ「循環型農業がやりたい」という思いだけを持って手探りで養鶏場をスタート。
まずは、近所の人から耕作放棄されていた果樹園を借りて整備するところから始めました。
ハウスがあってそれを再利用することはできたのですが、最初はゴミや雑草だらけで、とても養鶏をできる状況ではありません。
水が出なかったりゴミがたくさん捨てられていたり、整えるだけで半年くらいかかりました。
少しずつ片付けをして、時には周りの人に助けられて、なんとか片付けを終えDIYで鶏舎を作利、作業でも何でもその当時は無茶しつつ頑張ったのを良く覚えています。
また、循環型農業の養鶏において大切なのが飼料です。
最初は地域の農家さんや漁師さん商店さん、自分たちで1件1件探して連絡し協力を仰ぐために苦労しました。
養鶏は良い循環ができる方法で、捨てるものがないのが本当に素晴らしいところです。
最初は苦労しましたが、だんだん卵は好評をいただき、今ではリピートしてくださる方が多くいらっしゃるのが大きな喜びです。

僕たちの理念は「日本の田舎から人々の価値観を揺さぶる」です。
大きなビジョンとしては、生産活動を通じて人々の考え方や行動を変えるきっかけを与える存在になること。
佐賀県伊万里市という田舎町で若者が面白いことをやっている会社があると思ってもらえるようにしたいです。
僕たちはお米も少し作っているのですが、若い人が減って担い手が減っています。
地域の農業や活性化を担っていけたら、と思い作付けの面積も増やしていきたいです。
そのために、まずは平飼いの美味しい卵をお客様に届け、ゆくゆくは卵や鶏肉を使った加工品、オーガニックや環境に配慮した商品などを開発・販売していきたいと考えています。
素ヱコ農園の卵は余計なものは与えていないので、お客さまからの感想として「雑味がない」とおっしゃっていただくことが多いです。
「卵アレルギーだけどこの卵なら食べられた」と感想をいただいたこともあり、さすがにアレルギーの方にはおすすめできないですが、食に対して繊細な方にも是非食べていただければ嬉しいです。
これからも循環型農業で鶏にも優しい農業を実践し、素ヱコ農園の平飼い卵をもっと多くの人に知って購入者が増えることを通じて、循環型農業の存在や今起こっている問題、アニマルウェルフェアを知るきっかけになれればと思っています。


「この卵に食べ慣れたら、もうスーパーの卵には戻れないね」 お客様からいただいた一言です。
素ヱコ農園では、「昔のような卵を生産したい」 と非効率ではありますが、地元で調達した自家配合の餌作りと、鶏がのびのび走り回る平飼い養鶏で、こだわりの卵づくりに励んでいます。
「白身がぷるんとしているね」 「黄身が指でつまめるね」 「さっぱりとした味で卵かけご飯に合う」「殻が硬くて昔の卵みたいだね」 などなど、いろんな嬉しいお声をいただいております。
この機会にぜひこだわりの平飼い卵をご堪能ください。