2026/01/14
岐阜県八百津町、標高500mの久田見高原で、米や小麦、野菜、椎茸を育てているオータニ農業です。
農薬や化学肥料を使わず、町内で手に入る資源を活かした土づくりを心がけています。
オータニ農業では馬ふん堆肥や鶏ふん、牛ふん堆肥、えごまの搾りかすなど、地域にあるものを組み合わせて施肥設計を行います。
土の状態を五感で観察することと、施肥量を科学的に計算すること、この両方が大切だと感じています。作物にとって過不足のない栄養を与えれると、野菜は元気に育ち、雑味のない深い味で返してくれる、これが野菜作りのおもしろいところです。


お米は、岐阜県下呂発祥の「いのちの壱」。
粒が大きく、もちもちとした食感と甘みが特長です。
炊きあがりの艶や香りも格別!


乾燥野菜は、旬の野菜をそのまま乾燥させて旨みを凝縮。
生鮮では届けきれない時期にも、一年を通して有機野菜を楽しんでいただけるよう工夫しています。
現在は椎茸、トマト、大根、にんじんを中心に、今後は玉ねぎやねぎなども展開予定です。



地域の平飼い養鶏場へ野菜くずやくず米をお譲りし、そこで小麦粉と卵を使った焼き菓子が生まれるなど、食の循環も少しずつ広がっています。
私はもともとはF1と並ぶ世界選手権、WRCのメカニックとして働いていました。
趣味でもレースに参戦しており、レース車両を保管するためのガレージを建てた際、畑が一緒についてきたのがすべての始まりでした。
最初は小さな家庭菜園でした。週末の管理だけでは思うように収穫までたどり着けず、野菜作りの難しさを痛感しました。同時に、思うようにならない畑のおもしろさも実感しました。
一度やりたいと思うとのめり込む性格なので、そこから〇年後には野菜作りの道でもプロフェッショナルを目指したいと考え始めます。以前より妻とは田舎に移住したいと話していたこともあり、会社を辞め田舎暮らしと農業ができる場所、八百津町に移住しました。
移住後、堆肥や土作りを得意とする師匠のもとで一年間研修し、栽培技術と土壌の世界の奥深さを学びました。オータニ農業として独立してからも、妻とともに土壌医検定2級を取得するなど、勉強を続けています。
今は米・小麦・大豆の生産を基盤に、将来的には自家栽培の原料で味噌や醤油を作るのが目標です。
味噌汁の具材セットなど、家庭で“うちの野菜だけで味噌汁が完結する”ような商品を形にしたいと考えています。

環境への配慮としては、農薬や殺虫剤、化学肥料を使わず、生きものが共存できる田畑を保ち、必要以上に窒素を入れないことで、河川への流出を防いでいます。
また、小さな地域の資源を活かして運搬時のCO₂排出を減らすこと、野菜の残渣を家畜の餌として活用することを通して、町全体で持続可能な農業の形を広げていきたいと思っています。
生態系の和を乱すことはしないけれど、作物が欲しがっているものを理解して適量を与える。畑と野菜と人の「ちょうどいい」を見つけていくのが、我が家の農業スタイルです。
将来的には、耕作放棄地の再生にも取り組みたいです。
そしていつか「八百津で農業をしたい」と思う若者が増えるように、この土地の農業を少しずつ盛り上げていけたらと願っています。


岐阜県八百津町久田見高原で、農薬や化学肥料に頼らず、自然の恵みを大切に育てたお米と野菜をお届けしています。手間ひまを惜しまず、一つひとつの作物に愛情を込めて育てています。高原ならではの寒暖差を利用した美味しいオータニ農業の旬の味をぜひお楽しみください。