大原農園について

米どころ新潟で新潟県特別栽培農産物認証のお米を作っています

大原農園は新潟で200年の歴史を持つ農園です。 7代目の父が安全な米作りを始め8代目の私がその技術を受け継ぎ、新潟県特別栽培農産物認証を受けた特別栽培米を作っています。 父が米作りの基本だと始めた土作りは40年あまり。(2024年現在) 子供たちが安心して食べられるお米として、新潟県特別栽培農産物の無無栽培認証をとった特別栽培米を作っています。 毎年残留農薬検査を行なっており、2024年で9年連続残留農薬ゼロを更新! コシヒカリの能力を最大限に引き出し絶品のお米を作りたい。 こんな思いで親子でこだわりを持って元祖コシヒカリを作り続けています。

苦労して続けてきた特別栽培、今では毎年検査で残留農薬ゼロを更新しています

父が特別栽培でお米作りを始めたのは昭和62年です。 制度を知るためということもありますが、当時JAの農業青年部の委員長をやっていたことから父がやることになりました。 本当は自分より若い方に頼んだのですが、PCなどが使えず父に白羽の矢が立ったようです。 当時は特別栽培栽培農産物といっても、地域で減農薬・減化学肥料栽培をやっている人は、皆無でした。 自らの手探り状態で栽培管理行い本当に大変だったと聞いています。 初期の数年は、雑草などが酷くて周りから農大卒の作る米と揶揄された。 3年目も雑草がすごくて苦労の割にお客さんも増えず辛い日々だった様です。 有機肥料を撒いても土の中の微生物が少なすぎて分解する能力が欠如していた。 初夏になると投入した有機物が腐敗して田圃からドブ臭がしてガスの発生により稲の根が張らず悩んだそうです。 当然、収穫したお米も美味しくありません。 今年一杯で産直を止めようかなと悩んでいたらお客さんから「応援しているから頑張って」とエールが届いた事で再度頑張る事が出来た。 本当に嬉しかったしお客様からの力強い応援のおかげでここまで頑張って来られたと聞いています。 農大出身ということで、先輩を頼り多くの手紙を出して「後輩農家で頑張ってます」とお願いした。 苦労の連続でしたが、先輩諸氏のおかげで口コミで少しずつお客様が増えて行った事に感謝している様です。

そんな特別栽培のお米が売れるようになったのは平成5年の大凶作です。 日本中のお米が足りない中で、特別栽培米がプレハブの大型冷蔵庫内に大量に年間発送予約を戴いた在庫がありました。 どこかで聞きつけた問屋さんの1俵5万円などと言う誘いに乗らず契約したお客様に100%納品して喜んでいただきました。 翌年には、NHKが取材に来るなどメディアでの露出もあり問い合わせが殺到。 そこから飛躍的に売れるようになり作付け拡大して現在の姿になっています。

そして2015年、ベトナムの高級日本食レストランから購入したいとのオファーを受けました。 輸出のために残留農薬を測ることになり残留農薬ゼロが数字で証明されました。 一度公開すると検査をやめるとお客様が「今年の米は、どうした」と思われるのでやめられず、毎年公開しています。 検査には、お金がかかるのですが、お客様との絆であり信頼の証と思って続けおります。

息子の私は、東京農大卒業後、県内の会社に3年勤務していたのですが、27歳の時に父とともに農業をやりたくて就農を決意しました。 私が28歳で結婚して父から私へと経営を引き継ぎ代表を務めております。 父が特別栽培にこだわるようになったきっかけは私たち子供のためでした。 私も同じく、未来ある子供たちに安心して食べられるものをとの思いで農業を継承。 無農薬での栽培はやはり厳しいものの、地元の子供達為に給食用に減農薬じゃがいもなど依頼を受けて作って納品しています。

安心安全はもちろん、美味しさや見た目にもこだわったお米を作り続けます

私たちのお米は、安心安全の栽培、美味しい味だけではなく、見た目、コンディションも大事にしています。 高性能の精米設備にも投資し、地元新潟よりも東京のお米屋さんがライバルだと思って品質にもこだわっています。 国の指針より早い平成3年頃から栽培管理を公開。工程を一覧にして写真もずっと撮っており、これこそが大切な信頼だと考えています。 お米には、汚れやホコリなどの混入の心配があり、精米施設だけはクリーンな環境で新設したいという思いがありました。 お米の作業施設は、2023年春から建設が始まり8月末に完成、乾燥調整室と精米室を独立させました。農家の施設としては、埃も少なくクリーンな環境となりました。 施設内は、最新の機器をそろえて今まで以上の品質管理が出来る様になり、お客様に喜ばれております。

お米は籾で貯蔵して必要量を玄米にして精米後お届けしています。 高温になる6月以降は、籾全量を玄米にして新調した省エネプレハブ低温庫で管理します。 本来であれば籾貯蔵は、冷蔵保管を必要としません。 しかし、籾貯蔵でも30℃を超える期間が長いと酸化が始まると言われています。 従って6月末には、在庫全量を玄米にして12度以下の保管庫で管理します。 他の施設では、通年15℃保管ですが、籾貯蔵導入により6月中旬以降に12℃保管する。 6月までの電力の使用量を減らし二酸化炭素削減と最良の食味と品質を守る保管態勢で美味しいお米をお届けできます。 このように時代の変化に対応した保管管理を行っています。

お陰様でお客様から残留農薬ゼロ米の要望が多く、今年から作付けを見直し残留農薬ゼロコシヒカリ栽培を拡大しています。 将来的には、高齢となり後継者のいない父の友人より田んぼを任せたいと言われたこともきっかけでした。 そちらの田んぼも父と共に同じ農法で長年続けてきた田んぼなので、その安全安心な環境を守っていきたいという思いもあります。 田んぼは5年は農薬未使用にしないと、残留農薬がでてしまいます。 それでも農薬が地下水からの流入がないとは言い切れません。 だから毎年検査受け、お客様に証明していきたいと考えております。

新潟県ではコシヒカリBL(Blast resistance Lines)というお米を品種改良して作っています。 BL品種は新潟県が開発したお米で、新潟県産コシヒカリとして流通しているお米の90%以上がBL品種となっています。 お米の大敵であるいもち病に強いのですが、コシヒカリの味を知っている私の兄弟やその子供達から評判も良くありません。 おいしい米どころ新潟県として、トップブランドを守るべきだと考えています。 だからこそ私たちはこれからも非BLの美味しいコシヒカリを作り続けていきたいです。