考え方が大きく変わった、あの日のこと
美腸活グラノーラを販売している、natuvi代表です。
今でこそ、健康なものが大好きな私ですが、
独身の頃は、食品の原材料をそこまで気にしていませんでした。
スーパーで手に取るのは、手軽で美味しくて、価格もちょうどいいもの。
「細かく気にするなんて、ちょっと神経質なのかも」
そんなふうに思っていたのかもしれません。
けれど、ある日を境に、考え方が大きく変わりました。

「生後2か月で、その高熱でしたら、緊急です」
生後2ヶ月の息子が、午後9時に38.5℃の高熱。
子供相談室に電話をかけると
「生後2か月で、38℃超えは、緊急です」
急いで病院へ行くと、診断は喉後膿瘍。のどに膿ができていたんです。
夜間救急からそのまま入院。
幼くて手術はできないため、抗生剤治療。
点滴のチューブが刺さった小さな腕を見つめながら、ただただ「守りたい」という思いがこみ上げてきました。
2週間半、息子と一緒に入院。 そして、病室の白い天井を見上げながら、私は心の中で何度も思いました。
「できる限りのことは、全てしたい。後悔だけはしたくない」
「どうすれば、息子がずっと笑顔で健康でいられるんだろう」と。

「腸内細菌の種類は、3歳までに決まる」
入院中には、健康や腸活の本を読み漁りました。
そこで最も驚いたことは、
「腸内細菌の種類は、3歳までに決まる。その先はどう頑張っても、ほとんど種類を増やせない」ということ。
”私次第で、息子の一生が決まる……?”
それからというもの、 息子の食事には、安心できる選択を重ねるようになりました。
少し神経質と思われることがあっても、
少し手間のかかることがあっても、
大切な存在の未来を想っての行動なら、迷う理由はありません。
そうした日々の積み重ねの中から、 natuviという小さなブランドが生まれました。
無添加で、油も小麦粉も白砂糖も使わないグラノーラ。
知名度はまだ高くありませんが、 私と同じように「守りたい誰か」がいる方に、 少しでもお役に立てたらという想いでお届けしています。

“何事もない日常”が、どれだけ尊いか
子どもを育てる日々は、まるで何事もないように過ぎていきます。
けれど、その「何事もない」ことこそが、どれだけ尊くて奇跡かを 私はあの日、知ってしまったのです。
泣き顔も、寝顔も、ごはんを散らかす手も、
なんでもない今日を、思い出にしてくれる息子が何よりも愛おしい。
きっといつか、この腕から旅立っていく日がきます。
だけど、私は忘れません。
この子を守りたいと強く願った夜のことを。
どんなに忙しくても、眠くても、あの時の気持ちだけは、
これからもずっと、私の芯にあります。

初節句を迎えた息子を見ながら。