


自社農園には、シンボルツリーとして大きく枝を広げる杜仲の木が2本あります。春の日差しが心地よくなる4月上旬、枝先には控えめで可愛らしい花を咲かせ、梅雨を迎える頃には固く締まった実をつけます。初夏の風に揺れるその姿は、季節の移ろいとともに命を育む、杜仲ならではの静かな力強さを感じさせてくれます。

7月に始まった杜仲(とちゅう)の収穫作業は、秋の訪れとともに無事終了しました。夏場の畑では、まだ薄暗い日の出とともに作業がスタートします。朝の澄んだ空気の中で葉をひとつひとつ丁寧に摘み取り、日中の厳しい暑さを避けながら進めていく収穫作業は、まさに自然と向き合う時間そのものです。
そして、暑さがやわらぐ夕方には、収穫した杜仲を広げ、じっくりと乾燥させる工程が待っています。天候を見極めながら行うこの作業は、品質を左右する大切な時間でもあり、気を抜けない日々の積み重ねでした。
気づけば季節は足早に移ろい、いつのまにか秋を通り過ぎて、冬支度に追われる頃となりました。朝晩の冷え込みが増し、畑の景色も少しずつ冬の色合いへと変わっていきます。厳しい冬が訪れれば、杜仲の木々は休眠の季節に入りますが、その先には再び生命が息吹く春が待っています。自然のサイクルを感じるこの時期は、私たち農に携わる者にとって、気持ちを整える節目でもあります。

本格的な杜仲葉の収穫が始まり、畑は朝から活気に包まれています。夏の日差しの下、青々と茂った杜仲の木々が風に揺れるたびに、独特の香りがふわりと広がり、いよいよこの季節が来たのだと実感します。7月後半からは収穫も最盛期を迎え、8月に入ると横枝から、縦にまっすぐ伸びた本枝の収穫へと移ります。葉の厚みや艶を見極めながら、ひと枝ずつ丁寧に摘み取る作業は、集中力と体力の両方を必要とします。
そんな中、障がい者の方々の就労支援という素晴らしい活動をされている施設のスタッフの皆さんが、杜仲葉の収穫体験に来てくださいました。皆さんは炎天下でも笑顔を絶やさず、真剣に収穫方法の説明を聞き、いざ作業が始まると経験者顔負けの手際の良さに驚かされました。スピードだけでなく、葉を傷めないように丁寧に扱う姿勢は、私たちにとっても大きな学びとなりました。

長野県の伊那谷にも、暑い夏がやってきました。
私たち Minowa Tea Garden では、この時期からいよいよ杜仲の収穫が始まります。
夏に収穫される杜仲葉は、栄養価が特に高いのが特徴です。
収穫量だけを考えれば、秋に収穫した方が多く採れますが、夏の杜仲葉と比べると、どうしても栄養価が下がってしまいます。
だからこそ、私たちはこの暑い時期に、少しでも栄養価が高く、美味しい杜仲茶づくりを目指して収穫に取りかかっています。
収穫は、まず7月上旬に横枝からスタート。
その後、8月になると縦にぐんと伸びた枝についた、大きな葉の収穫に移ります。
ちなみに横枝は、枝ごと切り落としてから、すぐに葉をもぎ取っていきます。これは、葉の栄養価を損なわないための大切な工程です。

本日は、梅雨の晴れ間を見計らって、杜仲畑の除草作業を行いました。
6月中旬に草刈りをしたばかりですが、わずか10日ほどで驚くほど雑草が伸びており、自然の力強さを感じます。
この時期は雑草の勢いも旺盛ですが、それに負けじと杜仲の木々も枝葉を伸ばし、大きな葉を広げはじめます。私たちの畑では、草をやや高めに刈り、そのまま細かくして土に還します。これにより、緑肥としても活用しながら、再び命へと循環していく土づくりを目指しています。
雑草は単なる邪魔者ではなく、その土地に必要な栄養素を含んでいたり、土の状態を教えてくれる存在でもあります。雑草の種類や育ち方を見つめることで、自然が何を語ろうとしているのかを感じることが、とても大切だと思っています。

6月に入り、ここ信州・伊那谷の自社農園も、しっとりとした梅雨の季節を迎えました。
空模様を気にしながらの農作業が続く日々ですが、雨上がりの空気はどこか清らかで、自然の息吹をより近くに感じさせてくれます。
この日もいつものように杜仲畑を巡回していると、畑の傍にある桑の木が、たわわに実をつけていました。

長野県も梅雨入りを迎え、伊那谷にある杜仲畑も、数日雨が続いていました。
今日はようやく雨が上がり、梅雨の晴れ間に農地を巡回してきました。
私たちの杜仲畑では、化学肥料や化学合成農薬を使わない有機栽培に準拠した栽培方法に取り組んでいます。
ですので、この時期の畑には、たくさんの生命があふれています。
杜仲の木々を見ていると、葉の上でひと休みしている小さなアマガエルに出会いました。

初夏を迎えた伊那谷では、杜仲の木々がぐんぐんと枝葉を伸ばし、深緑の景色が広がりはじめました。
6月の箕輪町は、梅雨入り前の大切な除草作業の季節。草の勢いに負けないよう、畑を丁寧に整えることで、病害虫から守られた健康な杜仲の木々へと育っています。

こんにちは。長野県・伊那谷で杜仲茶づくりをしているMinowa Tea Garden です。
このたび、食と暮らしを大切にするオンラインマーケット「たべるとくらすと」に出店しました。
私たちの想いをまっすぐに届けられる場に出会えたこと、本当に光栄に思っています。
出店にあたっては、代表の方と直接お話しする機会がありました。
「食べる人」と「つくる人」の心を丁寧につなぐその姿勢に、深く感銘を受け、ここなら私たちの杜仲茶も、自然と想いも一緒に届けられると感じました。
