2025/11/26
私は、山形県大江町の山あいでお米・さつまいも・落花生を育てている小さな農家です。
すべて化学肥料も除草剤も使わず、自然の力にできるだけ任せた栽培をしています。
お米は「山形95号」という、知る人ぞ知る品種です。
生活雑排水が一切入らない山の清水だけを使い、天日干し(はざ掛け)でじっくり乾かしました。
つや姫よりもさっぱりとした味わいで、炊いたときに一粒一粒がしっかり立ち、冷めても美味しいのが特徴です。
おにぎりやお弁当にもぴったりで、私自身も毎日食べています。
畑も通路も除草剤は使いません。
菜種かすや牡蠣殻石灰などの自然由来の肥料も、できるだけ少なくしています。
今年は思い切って、さつまいもを無施肥で育てました。
自然の力を信じながら、作物が持つ生命力をそのまま引き出せたらと思っています。

農業を始めたきっかけは、自分の体調を崩したことです。
医療関係の親戚に相談したとき、「添加物や農薬を避けた食生活をした方がいいよ」と言われたのが始まりでした。
調味料から少しずつ見直して、お米や野菜、お肉もできるだけ無農薬のものを選ぶようになりました。
でも、そういう食材はなかなか手に入りません。
子どもが生まれてからは、子どもたちにも安心して食べさせたいという思いが強くなり、「未来を築く子どもたちに、どんな地球を残したいのか」その問いに向き合ったとき、「今やらなければ」と思い、作り手の道を選びました。
2年間の研修では、福島から移住された有機農家さんのもとで学びました。
その方のまっすぐな姿勢に触れ、改めて「食べものをつくる」ということの重みを感じました。
私にとってはそれがあたりまえの選択です。

私が育てたお米や野菜は、特別派手なものではありません。
でも、体にやさしいものを求めている方、化学物質過敏症の方、小さな子どもを育てている方など、「本当に必要としている人」に届いてほしいと思っています。
以前マルシェに出たとき、どんな農薬を使っているのか一つひとつ確認される方がいました。
あとでその方が化学物質過敏症だと知り、私は胸がいっぱいに。
「食べたいのに、食べられない」
その現実を目の当たりにしてから、より一層、丁寧に作ることを心に決めました。
地元ではお米はあるのが当たり前で、無農薬の価値がなかなか伝わらないこともあります。
それでも、自分が本当に届けたい人に届けるため、インターネット販売に挑戦することにしました。
今後は、形が悪くて販売できなかったさつまいもを使って干し芋を作るなど、加工品にも挑戦していきたいです。
子どもたちと一緒に泥んこになって田んぼで遊んだり、収穫体験やお料理教室も開いていけたらと思っています。
小さな畑からですが、未来へつながるやさしい農業を続けていきます。


子どもが4人おり、食に興味を持ったことがきっかけで農業の道に進みました。子ども達にどんな未来(地球)を残したいか?そう考えた時に、私は農薬には頼らない選択をしました。いな穂の波では、管理している農地全域で農薬は使用しておりません。もちろん通路であっても除草剤は使用しません。
必要最低限の肥料(牡蠣殻石灰や菜種カス等)を使用し、作物本来の美味しさを最大限に引き出せるよう努めております。
また、ここ山形県大江町は豪雪地帯で、冬には一晩で車が埋まるほどの雪が降ることもあります。昼夜の寒暖差も激しいため、お米や野菜はとても美味しく育ってくれます。
子ども達に明るい未来を、笑顔あふれる日々を、そんな思いを胸に、自然(大地)の恵みに感謝し、農作業に取り組ませて頂いております。