阿蘇さとう農園について

阿蘇の草原と共に歩む「阿蘇さとう農園」

私たちは、雄大な阿蘇の草原を舞台に、農業と畜産を営んでいます。 代表的な商品「阿蘇タカナード」は、伝統野菜である阿蘇高菜の種子からつくるマスタード。 阿蘇の無農薬米から作る米酢、天草の塩、阿蘇高菜の種子というシンプルな素材だけで仕上げました。 地域で受け継がれてきた在来種を活かし、農薬や化学肥料に頼らずに生産することを大切にしています。

さらに羊やあか牛の放牧にも取り組み、草原と共に生きる畜産を続けています。 阿蘇の草原には約600種類もの野草が生えており、羊や牛たちはそれらを食べながら育ちます。 この営みそのものが草原を維持し、阿蘇ならではの風景を未来へとつなげているのです。 「阿蘇で暮らし続けること」を理念に、地域の資源を活かし、自然と共生する農業のかたちを模索しています。

阿蘇で暮らし続けるために選んだ道

2014年、Uターン就農をきっかけに阿蘇さとう農園は始まりました。 東北の震災や地元での豪雨災害を経験し、地域と真剣に向き合う中で「阿蘇で暮らし続けたい」という思いが強まります。 当初は有機農業を志しましたが、現実は厳しく、思うように生産ができない日々が続きました。 それでも諦めずに試行錯誤を重ね、たまたま生まれた加工品が好評を得て、少しずつ道が開けていったのです。

地域の人や同じ志を持つ仲間と共に支え合いながら歩んできたことで、11年目を迎えるまでに成長しました。 就農当初の想いは「阿蘇の草原を未来に残したい」という一点。 そのために新しい畜産として羊を選び、草原を守る営みを日常に取り入れています。

草原を未来へつなぐ取り組み

阿蘇の草原は、野焼きや放牧といった人の営みによって守られてきました。 毎年の野焼きは一度草原をリセットし、光が当たることで多様な草が芽吹きます。 その草原には絶滅危惧種を含む植物が息づき、人の営みと自然が調和してきました。 阿蘇さとう農園は、この草原を守るために羊やあか牛の放牧を続けています。 羊は牛の10分の1ほどの飼料で育ち、環境負荷も少なく、草原維持に適した存在です。

また、パッケージ素材をリサイクル可能なものに選ぶなど、日常的な活動でも環境に配慮しています。 今後は地域内に羊農家を増やし、多くの住民が兼業農家として参加できる仕組みをつくることを目指しています。 その取り組みの一歩一歩が、千年先も続く阿蘇の草原の風景を未来に残していくのです。